密教2173 【無欲の代償】

人間には消すに消せない欲と云う迷い【百八つの煩悩】が在り、この迷いは良い時は何の難も齎さないが、慢心、傲慢の氣が頂点に達し煩悩に生きれば、末路は覚悟せねば成らぬ。
私は昨今の物質的価値観の広がりには危機感を感じて居るが、其れを【物質的価値観】受け入れて居る人が満足で有れば、其れはその方々の自由であり、私如きが言う迄も無い事である。
但し、私が提言して居る事に賛同して下さる方々は、今後の生き方に注意して頂きたい。

何故ならば、人生を変える為の手掛かりが其処にあるからである。

例えば、神社仏閣に参拝に行かれる方も少なく無いでしょうが、自らの欲を叶えて欲しいとお願いしても叶えられません。

何故か？

欲と願いは、根本的に異質なものだからである。
欲とは欲望であり、際限も無い。

例えば一つが叶えば、もっと上が欲しくなるこれが欲の本質であり、そんな欲を叶えてくれる神仏などは始めから存在し無いからである。

次に、願いとは何か？

願いは自分は精一杯努力を重ねて行きつつ、人智が及ば無い領域を神仏に祈り、慈悲や御加護を願う事である。
そして最低限知っておく事は、自らが参拝しようとする神社で有れば御祭神はどんな神様で、本宮は何処なのか位の事は事前に知って置くべきであり、参拝の作法も熟知して置く事である。
例えば貴方が他の方に御願い事があり伺う場合に、先様の事も知らずに頼み事をしに行きますか？

そして先様で、不作法な行動をしますか。

言うまでも無い事であろう。
神社仏閣に参拝する場合には、上記の事を踏まえて参拝される事をお勧めします。

【言霊音霊を大切に】
宝の言霊を考え発する事が出来る人は、幸いである。

これだけでも効果は高く、周りも変化して行きます。

美しく綺麗な言葉は響きも良く、それだけでも音霊に匹敵するのである。
例えば、誹謗中傷の言葉は自らを穢す呪い【呪文】であり、天に唾するも同じである。

全身に毒が廻る前に、引き返す事が大切である。

南無大日大聖不動明王尊
蓮華合掌
金剛山赤不動明王院
院主　永作優三輝

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