密教2160 【別れを告げに来た霊】

別れは、誰にでもやって来る【愛別離苦】。

大切な人や大好きな人でも、いつかは離れなければならない日が来るのである。
別れは様々であり受け方も様々であろうが、何も語らず知らされず突然に別れを知ったら、貴方なら耐えられますか？

そんな別れを経験せずに、生きられる事は幸せである。
私の寺には、心に傷を負い今も深い痛みを抱えて居る人は少なく無いのである。

以下は苦しむ人達の声に、出来ない声を代弁するものである。

【ある親子の別れ】
親子三人暮らしで夫婦仲も良く子供も一般的な少女で、ごく平凡な家庭である。

夕飯時には笑い声が聞こえる家であったが、其れから数ヶ月後に凍り付く様な出来事が訪れるとは、想像も出来なかったであろう。
ある日の朝、両親に一本の電話があり凍り付いたのである。

その電話は、警察からの出頭要請である。

突然の警察からの電話に驚きながらも平静を装ったが、内容は耳を疑うものであった。

娘さんが、亡くなりました。

詳しいお話しをしたいので、〇〇警察署にお越し下さい。
電話が終わり、暫くは放心状態である。

当然であろう。

こんな状況で、平然として居られるものでは無い。

夫婦は警察に急行し、霊安室で全てを悟った。

娘さんは、自殺したのである。

普通の死でも受け入れ難いのに、自殺。

もう何も考える事など難しい状態であり、錯乱するのは当然であろう。

御主人は電話で事の詳細を、私に告げ泣いていた。

通夜、告別式は全て私が取り仕切り、葬儀は終了したのである。
初七日を迎える前日の夜、お母さんの前に現れたのは死んだ娘さんだった。

お母さんは驚いたが、怖くは無かった。

しかし何を聴いても無言の愛娘の霊に困惑し、初七日の法要に訪れた私に依頼して来たのである。

【死の真相】
親として愛娘が何故、死ななくては成ら無かったのか？

どうして、相談してくれ無かったのか。

様々な疑問を晴らしたいと考えるのは！当然であろう。

増してや、霊と対面したのである。
当然、初七日の法要を済ませた後は霊査である。

娘さんの霊を引き寄せ私に憑依させて、ご両親の質問に答えて貰ったのである。
最初は涙涙で進まないので説得し、真相を語って貰った。

私の霊体は小さくして娘さんの霊体を引き入れて居るので、私の意識は鮮明である。
真相は、残酷であった。

現代は被害者側が全てを立証し無ければ、事件として取り上げても貰えないのが、現実である。
【続きは次回】

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※8月12日最終締め切り

南無大日大聖不動明王尊
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金剛山赤不動明王院
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