密教2080 【怠惰②】

怠惰の原因は、依存と傲慢である。
自ら危険な領域に足を踏み入れて置きながら助けを求め、助けが来なければ見捨てられたと嘆く、成人する迄親に育てられても、まだまだ親に頼り護られて当たり前と思う甘えた根性、努力を積まず達成出来無いと嘆く甘えん坊な者達、これらを反省出来無い者には更なる因縁が訪れるので覚悟が必要であり、誰にも上記の者を救う事は出来無いのである。
親に家まで残して貰い、その後、己れの怠惰が原因で挫折し引き篭もり果てにはゴミ屋敷、その後も兄弟に依存し死後には満足が無かった事を他の責任に転換し、霊に成っても祟る正に怠惰の極みである。

【葬儀の意味】
葬儀の本当の意味は、死者に死を自覚させる為にあるのである。
ただの儀式では無い。

親族をはじめ親類縁者が、心を込めて死者に死を自覚して貰い、霊界に帰る事を円滑に進める行為が葬儀である。
全ては真心であり、その真心も通じ無い存在が不成仏霊【未浄化霊】である。

今の日本は霊的事に関しては後進国であり、學ぶ機会も少ないで在ろうが、學ぼうとしない自分にも責任がある事を反省する必要がある。
本題に戻り言えば、親に残して貰った家をゴミ屋敷に変え兄弟に生活費まで依存し、死後も死を理解出来ず祟る正に最低な存在である。
しかし昨今こんな事例が、急増して居るのである。
上記の場合には、強硬な法以外に供養法を私は知らない。

例えば凶悪な犯罪者に、説得だけで素直にさせる事が可能だろうか？

先ず、不可能である。
御使者を召喚し、無理にでも連れて行って貰える者は幸いである。
現界に残り罪を重ねれば重ねるほど帰り道は遠ざかり、残って分ほど因縁を重ね続けて行くのである。
その後に残る結末は、他人に憑依し悪の道に引き込む手先と成り、未来永劫、成仏の無い世界に彷徨うのである。
上記は、誰にでも訪れる可能性はある。

それが、現代の状況である。

南無大日大聖不動明王尊
金剛合掌
金剛山赤不動明王院
院主　永作優三輝

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