密教2074 【自殺者の声】

人間は死んだら終わり、何も無いと考える人が増えて居る昨今の考え方は、正に愚考である。
以下は、今迄に聴いて来た自殺者の声なき声である。

挫折、絶望、逃避と様々な感情を抱え自殺する人は多いが、自殺者のほとんどが言う言葉は、帰りたいである。
生きて居る時は死んだら全てが無に成ると考え自殺したのだが、死んでも意識がある事に氣付き、生前の場所に帰りたいが帰れ無い。正に、地獄である。
哀れだが自らがしでかした事であり、取り返しが付かない現実である。

【ある自殺者の例】
雑木林の中で薬を服用し死んだが、死後自らの死体が動物や虫に依り消滅して行く姿を眺め、また絶望を味わう事に成ったのである。
その後、捜索隊の手に依り遺骸は御両親の元に返されたのである。
その後、密葬が営まれその時に依頼され葬儀を営んだが、哀れであった。
発見され返還された骨を荼毘に伏してから、密葬【骨葬儀】御両親は憔悴しきり集まった親族の方々も無言で焼香し、重苦しい空気が流れる中、葬儀を進めたのである。

【遺骸との帰宅】
御両親から依頼を受けた時に救われた事は、霊的に理解がある方々だった事である。
御両親と一緒に自殺現場に向かい、自殺した方の霊を私に憑依させ、自宅へと連れ帰る事に成功した事が良かったと考えて居る。

もし霊を置き去りにしたら、今もあの自殺現場に縛り付けられるが如く【地縛霊】、あの場に居たで在ろう。

自宅に帰って来た霊は、自らの犯した取り返しがつかない事に嘆き悲しみ、その有り様は筆舌に尽くし難い様相である。
私が皆さんに教えられる事は、どんな子が在ろうが絶対に自殺を考えてはいけない。

どんなに無様で在ろうが先ずは生きる事を貫き、それ以外は考える必要は無いのである。
その後の事は、その後の事である。

先ずは、生き抜く事それが正解である。

南無大日大聖不動明王尊
蓮華合掌
金剛山赤不動明王院
院主　永作優三輝

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