密教2069 【法剣】

古来より加持祈祷には様々な法具が用いられて参りましたが、中でも秘中の秘とされたのが、法剣を用いての加持祈祷であります。
現代ではあまり見る事は出来ませんが、名のある密教寺院では続けられて居ります。

【法剣の解説】
法剣とは長さはそれぞれですが、全てに言える事は刀匠が心血を注ぎ鍛え上げた真剣【両刃剣】を指すものである。
その数は普通の日本刀に比べ、極めて少ない逸品である。
その昔、法剣は武将、豪族、豪商が様々な祈願目的で刀匠に作刀を依頼し、完成後に神社仏閣に奉納刀として納められる事が多く、一般に出回る事は無かったのである。
そして時代の経過は刀剣、武具にも容赦なく鉄製である。

物に錆を齎らし、朽ち果てさせていったのである。
刀剣の手入れは難しくは無いが、最低でも半年に一度は手入れが必要であり、梅雨時の湿気は大敵である。
その為に現存する法剣が、極めて少ないのである。

【効験】
優れた法具、法剣の効験は凄まじく、所蔵する者を護り幸に導くのである。
当院でお授けした方々から、様々な体験と喜びの報告が絶えません。
良い法具、法剣は自体が持ち主を選ぶ場合が多々あるのも事実である。
悪用目的の人は論外だが、古来より良い道具は持ち主を選ぶと言われて居ります通りの事が起こるのである。
事象の解説は不思議思考に成り易いので割愛するが、現実にある事は確かである。

日本刀好きな方に、よく聞かれる事がある。

自分の家に古い刀があるが大丈夫か、視て貰いたいと云う依頼もある。
大抵はその方の取り越し苦労だが、中にはそれだけとは言えない事例もある。
但しどんな刀剣で在ろうが、持ち主の使い方であり道具である。

刀剣が悪い訳では無い事を、知って於いて貰いたい。
当院では御刀供養も修して居るので、ご心配な方はご相談下さい。

南無大日大聖不動明王尊
蓮華合掌
金剛山赤不動明王院
院主永作優三輝

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