密教2038 【驕りと傲慢】

以下は、過去に私が経験した実話である。

その日は檀家さんに御招待を頂き、レストランでの昼食である。
私の様な者が滅多にレストランに行く事も無く、楽しみに行かせて頂きました。

何でもハンバーグが有名なお店で、繁盛店だそうである。
檀家さんの話しでは、雰囲気も良く接客も一流だとべた褒めである。
なにしろ経営者は檀家さんの友人であり、自慢だった様である。
店に到着すると、店の経営者が出迎えてくれました。

どうやら一緒に同席する話しに、成って居た様である。

その時、一人のお客様が私達の後に来店しようとした時に、ある出来事が発生したのである。
まさかの、入店拒否である。

その方は障害があるも、一人で歩き行動出来る人であると私は拝見したのですが、店側は入店拒否、断られた青年は大声を上げ泣きながら去って行きました。
私達は席に案内され、店側からのご挨拶と接待が始まろうとして居る。

私は先程お客様を断った黒服を呼び、訪ねました。
何故、お客様を断られたのですか？

答えは、簡単であった。

他のお客様に、ご迷惑に成るのでとの返答である。
腑に落ちない私は、再度訪ねた。

何が、迷惑に繋がるのですか？

後学の為に教えて頂きたいと言うと、身体障害者は食べ方が見苦しのでお断りしました。
ごく当たり前の事の様に言う言葉に、私は激怒したのである。
そうであれば何故、誰にも気兼ねせずに食事を楽しめる席を用意しないのか、看板にその様なお客様はお断りと書かないのか？
私は食事を断り、一人その店を後にしたのである。
正に、不愉快極まり無い出来事であった。

その後、レストランは経営不振により、閉店したと聴き及びます。

【障害者と健常者】
私は、上記の言い方が嫌いである。

何故か？

何が障害なのか、全ての人が同一で無ければいけないのか？
障害は個性と何故、考えられ無いのか。

出来無い事があれば手助けし、互いに尊重し合い、優れた部分は認め合えば良いだけである。
助け合い認め合う事に依り調和が生まれ、平和の尊さを認識出来るのである。
驕りや傲慢の中に調和も平和も存在せず、あるのは蔑みと阻害だけである。
そんな者に、愛も平和も訪れる事は無いのである。
今、行われている戦争も、驕りと傲慢から来る人間の恥部である。

南無大日大聖不動明王尊
金剛合掌
金剛山赤不動明王院
院主　永作優三輝

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