密教1927 【理不尽な霊障】

私のもとには様々な相談が寄せられて参りますが、大概は幾つかの法を施せば解決するのである。
しかし、私が危惧して居た事が起こり始めたのである。
その危惧とは、未浄化霊の増加である。

未浄化霊とは、悪意の固まりであり幸せそうな人に憎悪する悪霊である。
己が不始末で未浄化霊に堕ちても、尚且つ反省も無く現界を彷徨い普通に生きる人を貶めようと虎視眈々と狙って居るのである。
何故そうなるのか？

未浄化霊は生前は普通の人ですが、性根は妬み嫉み傲慢な心に支配され己れより幸せな人が嫌いで許せ無い、汚れた魂のまま反省する事も無く死んで行ったからである。
哀れな者達だがそうも言って居られないのが、上記の霊体である。

【日進月歩、増加して居る】
未浄化霊の増加、増殖は何故進むのかの答えは、簡単である。
雪だるまを想像して下さい。

最初は小さな雪玉が転がる事で大きく成る様に、浮遊霊や自殺霊を騙して仲間に引き入れ、やがて配下にする手口で増殖を繰り返すのである。

例えば、凶悪犯罪を犯した者が死刑に成っただけで、反省し速やかに霊界に帰幽すると思いますか？
嘘と傲慢に満ちた者が、死後に簡単に反省して帰幽すると思いますか？
人を殺した犯人が逃げる為に自殺を選び、死んだ後に反省して帰幽しますか？
正に死んだら終わりと考える、思想の恥部そのものである。

上記が増加、増殖する最大の原因は、日本國に於ける霊的無知がここまで堕ちた結果である。
學びは難しいかも知れ無いが、學ぶ意思が最初から無ければ論外である。
自らの足元が揺らいでからでは遅く、其処まで脅かされる前に自衛する事が急務である。
私は、厚顔無恥な者に反省しなさいとは言わない。

何故か？

無駄だからである。

厚顔無恥な者には、最初から反省する要素が無いからである。
但し最後は、悲惨な事から逃れられない事だけは教えて置きます。
調伏法を修するのは簡単だが、そんな労力を使う暇があれば困って居る善良な人を救う方が先だからである。
天は無言でも、全てを把握し記録して居る。

この法則から逃れられる者は、皆無である。

　　　　　　　　　　　当院の調伏炉

南無大日大聖不動明王尊
金剛合掌
金剛山赤不動明王院
院主　永作優三輝

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