密教1920 【恥を知る心の大切さ】

姑息で卑怯な者の心根は、何処から来るのか？
その代表的なものが詐欺、誹謗中傷、イジメと言った行為である。
文明がこれ程進化した現代に於いても、上記の恥ずべき行為が無く成らないのは、心の進化が置き去りにされて居るからである。

何故、心が成長しないのか？

例えば学校で習うのは、国語、算数、理科、社会、体育が小学生が普通に習う事だが、その昔には上記に加えて道徳、修身が履修科目で合ったのである。
【今では、その存在すら知る者も少ないであろう】
道徳、修身【自分の行いを正しく、努める様にする学問】
これに加えて親からは厳しく躾けられ育った人は、いつの時代も潔く優しい勇気ある者と成るであろう。
それに引き換え、姑息で卑怯な性根が治らない者は、老若男女問わず終生、大成する事は無くたまたま僅かに台頭したとしても長続きはせず、またその責任を他人に置き換え反省の無い人生を送るのである。

しかし乍ら、その様な者が増えて居るのも今の実情である。
これを改善するには、どうしたら良いのかと普通の人は言うであろうが、答えは、姑息、卑怯な者の心根性根を今から教育する事は不可能である。
何故か。

上記の者ほど調和や正心などには無縁であり、理解する氣など無い。

その逆に相手に隙が有ればつけ込む、そんな事しか考えて居ないからである。

では、どうすれば良いのか。

自らが率先して自らの魂向上に努める事が、最大の解決策である。
他人を無理矢理に學ばせる事は現状では不可能であり、上記を憂う気持ちがあるのであれば、自らが率先して學ぶ事は自らの魂の向上に直結する素晴らしい事である。
悪い部分に眼を背け、自分が被害者にならなければ良いと云う考え方は、自らの魂を穢す事に繋がって居るのである。
人間は生きた様に、死んで行くのである。

此れは正に霊的法則であり、知って実践すれば必ずや幸せを実感出来るのである。
知らずに過ごすのは、余りにも勿体無い事と考える次第である。

南無大日大聖不動明王尊
蓮華合掌
金剛山赤不動明王院
院主　永作優三輝

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