密教1905 【宝剣と法剣】

密教では宝剣は必需品であり、即ち無くてはならない法具である。
何故、必需品なのか？

様々な御仏の御姿を観て頂ければ、答えは其処にある。
即ち魔物との戦いはそれだけ過酷であり、宝剣、法具無しでは、例え御仏で有ろうが難しいと云う事である。
それほど魔物の力は強大であり、尋常う一様な事では阻止する事は難しいのである。
従って強力な法具【宝剣、法具】が、必要とされたのである。
現代に残る優れた法具は少なく、新たに製作するには普通の人の財力では不可能で有ろう。
それを拙僧は、早くから察知して居た。

何故か？

職人仕事を嫌い、誰しもサラリーマンを目指した時代を観て来たからである。
職人仕事は日本文化そのものであり、それを否定、忘れ捨てたならば、文化の継承すら出来無い事を知って居たからである。

当院には、伝統工芸士を始めとし刀匠【刀鍛冶】仏具師、仏師が専属で居ります。
現在の当院では、純金、純銀の仏像製作に至るまで、製作製造に至るまで出来る寺に成長出来たのは、全て拙僧の考えに賛同して下さった方々の、御尽力の賜物であります。
これから広く皆さんに本物を認識して頂き、如何に先人の教えが正しかったかを検証して頂きたいと考えます。
密教は確かに難解であり、一般的では無いかも知れませんが霊的真実を求めるならば、此れほどの有意義な学問は無いと考えます。
人間の発展は、良き道具を創造し得た事が発展の源では無いだろうか？

当院は、これからも密教美術の復元と普及に努めて参ります。
この場で密教の法と法具【宝剣】の詳しい事を、明かす事が出来無い事を残念に想います。

【何故、真実を明かせ無いのか？】
詐欺、騙り、低級な心に支配された者が、善良な人に被害を及ぼす事を警戒しての事である。
真摯に學を欲する方々は、密教塾にて學んで頂きたいと考えます。
但し密教塾入塾に際しては、審査があり御希望に添えない場合がある事を御了承下さい。

南無大日大聖不動明王尊
蓮華合掌
金剛山赤不動明王院
院主　永作優三輝

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