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密教1904 【赤不動一門】

当院には古くからの弟子も多数存在するが、彼等は現在、其々に活躍し、自らの役目を果たす位置にある。
私は、新たなる役目を果たせる者を育成する為に、新一門を育成する事を決めました。
私も寄る年波であり、此れが最後と成るで有ろう。
自選他選を問わず、私が認めた者に加行を許し、他の為に働ける僧侶【専門祈祷僧】の育成に、力を注いで行く所存である。
但し、一門に所属する者には、厳しい加行が与えられる事は言う迄も無い事である。
密教は、そんな甘い世界では無い。
命ギリギリまで或いは命をも顧み無い、覚悟が必要である。

【祈祷法】
祈祷法には、大きく分けて敬愛、息災、増益、調伏と四種の法が存在するが、どれがどの法であるかは、弟子以外には、教える事は出来無いのである。
また素人が模倣すれば被る事が予想され、危険なのでくれぐれも生齧りでやってはいけ無い。
生兵法は大怪我の基と言う言葉があるが、正にその通りである。
下手をすれば自らの人生をも狂わす事に成るので、くれぐれも慎重にする事が望ましいのである。

【祈祷本尊】
祈祷本尊は厳密に言えば修する法に依り異なるので、やはり師匠について教えて頂くしか方法は無いのである。
経典も同じ事で、修する法に依り全て変わり同じでは無い。
従って全てを網羅するには、長い年月が必要である。
弟子と成り寺に貢献し、師から許された者が師から伝法を受け始めて、渡されるのが経典である。
秘密経典に至ってはまだ厳しい加行が必要と成り、当然の事だが長い年月が必要と成るのである。
秘印の伝授もこの時に授かり、他人に教える事も許されて居ない。
従って印を組む時は、他に見られない様に衣の内で組む事があるのは、その為である。
密教は師から、弟子に伝承して行くのが通例である。
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南無大日大聖不動明王尊
金剛合掌
金剛山赤不動明王院
院主 永作優三輝
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by kongousan-akafudo | 2021-11-07 06:00 | ◎赤不動明王院通信
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