密教1895 【葬儀の意味】

密教の葬儀は、故人と向き合う事から始まります。
先ず罪穢れを祓い、次に仏弟子と成る為の儀式を行い、仏弟子として法名【戒名】を授けます。
但し、全てが順調に行くとは限りません。

中々、自らの死を受け入れ様としない人や、娑婆に残した金品、財産が惜しくて頑固に執着する者と様々である。
現在に至るまで数々な葬儀を執り行って参りましたが、悲しく苦しい葬儀もありました。
以下は、その時のお話しであります。

【横変死】
横変死とは自殺、他殺、事故死に依り、亡くなられた方を言いますが、畳の上で亡くなる事が出来無かった方の死を、横変死と云う事もあります。
その葬儀は、しめやかに行われました。

自殺だったのである。
まだ若い方で、両親は悲しみの中に突き落とされた様に哀しんでおられ、声を掛けるのもはばかられる感じである。
自宅の一室で亡くなられたので、魂を引き戻す必要は無かったが自殺の場合、自らが死んだ事を理解出来ず戸惑って居る事がほとんどである。
この場合、先ず死んだ事を理解させる必要があり、其れが出来無ければこの世を彷徨うか地縛霊と成り、閉じこもり続け本人がもっと苦しみ続ける事と成るのである。
自殺は最も本人が死を理解する事が困難な亡くなり方であり、難しい案件である。

普通の葬儀では、難しいのでは無いであろうか？

【自殺は理由如何に関わらず、絶対にやめるべきである】
説得を重ねようやく死を理解した故人は、自らの過ちを反省して幽界に旅立って行きましたが、残った両親は死ぬまで心の中で悲しみ続けて行くのである。
これほど、罪深い事が有ろうか。

霊界の真実を、學んで下さい。
霊界の真実を學べば、馬鹿な詐欺師に騙される事も無くなります。
學ぼうとしなければ、真実を知る事も出来ません。

本当の供養法とは、霊界とは、自分は何故生まれて来たのか、何故死が訪れるのか、何故、人は争いを捨てられ無いのか？
全てに明確な答えを出し納得に導けるのは、真実しか無い。

南無大日大聖不動明王尊
金剛合掌
金剛山赤不動明王院
院主　永作優三輝

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