密教1886 【悪霊を斬る刀】

悪霊は昔も今も心の弱い者に憑依し、その者の人生はおろか一族郎党に及ぶまで不幸のどん底に落とす事が目的の為に、いつの時代も絶える事が無い。

何故、絶えないのか？
人間が魂の成長を軽視して来たからであり、魂の成長無くして憑依の解決も撲滅も無いのである。
科学の時代にそんな馬鹿な事がある訳が無いと、真剣に信じて居る人は幸せである。

【そのままの自分で行かれるが良い】
信じようが信じまいが自由であるが、事象は好むと好まざるに関わらず襲って来るのである。
今後、先の事象はより顕著にその姿をあらわにして来るであろう。
正に後悔先に立たず、大難は小難、小難は無難に導く法は、誰にでも用意されて居るのである。
要は実行するか実行しなかったかだけであり、実行力である。
祈祷の本質は三位一体、第一に真の御本尊を頂き次の願主、次に僧侶の順番と拙僧は心得るものである。
密教の祈祷は【加持祈祷】、御仏の呪力を願い手印を組み観想や護摩法により、願主の願いを届ける方法である。
従って願い事に偽りがあれば、聞き届けられない事があるので、注意が必要な場合もある。

そして密教の特徴は護摩法であるが、普通の人が知らないのが願意に依り護摩の炉も使い分ける事である。
例えば、普通に見られる護摩炉は敬愛炉である。

そして極め付けは、息災炉、増益炉、調伏炉である。
全て形が違う増益炉は四角、調伏炉は三角形である。

いずれも当院に安置してあるので、コロナ禍終息の折には開帳するので拝観されたい。
そして当院が所蔵する宝剣は全て真剣であり、オモチヤは一振りも無い。

加持祈祷時には、案件に応じて宝剣を変えて居ります。
悪霊を斬るには、オモチヤでは斬る事はかないません。
また宝剣を家内に安置する事で悪霊を寄せ付けず、福徳円満を招くと解く古文書も実在して居る。【当院所蔵】

当院には密教の経典は【秘密経典】、全て揃って居るので拝観されたい。
千二百年前に弘法大師空海に依り渡来した密教には、未だ明かされ無い秘密の法がある。
學ばれては、如何であろうか。

南無大日大聖不動明王尊
蓮華合掌
金剛山赤不動明王院
院主　永作優三輝

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