密教1875 【大難小難無難】

人生には様々な事が起きるのは当然の事であるが、場合に寄っては耐えられそうに無い事も起こります。
その度に精神を病んでしまっては、人生の學びを得る事も出来ずただ苦しみの中に居るだけに成ってしまい、自分すら見失って最悪な結論を下してしまうかも知れません。
大難は小難、小難は無難に変える法が実在します。
但し、此処で詳細に明かす事は出来無い。

何故か。

不心得者の模倣を防ぐ為に、敢えて割愛します。上記の転換法は密教の法であり、悪意ある者に教える訳にはいかないので、ご容赦下さい。

誰でも出来る転換法は、先ず息を整える事【調息】、充分に整えられたら次は静かな山の中に自分が居る事を想像する【観想】。

そして山の清水に触れ、リラックスして居る自分を考えて下さい。
この時点であなたの心は休まり、胸の動悸は収まって居る筈です。
人は不安や感情が昂ぶって居る時に、何を考えてもまとまら無い。

そんな時に焦れば焦るほど事態は悪化するので、先ずは自身が平常心を取り戻す事が先決である。

難とは霊的學びなのだが、其れが理解出来る迄には相当な苦難を乗り越えて来なければ無理であろう。
従って、未経験の方々が難に遭遇して悩み苦しみ、出口が分からない精神状態に成るのは当然であり、それを悲観する必要など無いのである。
要は如何なる難をも乗り越え、強く生きられる自分を作り上げる事が先決なのである。
其処で必要と成るのが、確固たる方法論であり実践論である。

難は現代だけでは無く、大昔から避ける事が出来無い問題であり、それを解決に導く為に先人は努力を重ねて来たのである。
例えば皆が達観した状態にあれば、難は難で無く成り現界は天国へと変貌を遂げて居る筈である。
悩み苦しみがあるから人は成長し、乗り越える事で更なる成長の階段を登る事が出来るのである。
しかし人は弱い者であり、如何しても弱気に成るものである。
そんな時は躊躇わず密教の門を叩いて、安心立命を体感する事をお勧めするものである。

南無大日大聖不動明王尊
金剛合掌
金剛山赤不動明王院
院主　永作優三輝

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