密教1874 【経験と感動】

人間は物心ついた時点で、経験と云う事象を認知して行くが良い事は、殆んど覚えて居ないであろう。

その逆に嫌な事は、忘れる事は無い様である。
嫌な事の本質は、自らに都合の悪い事の方が多い様である。
しかし嫌な事の中にこそ、自らの學びが潜んで居るのである。
その証拠に嫌な事から逃げ様としても、逃げられないのが現実である。

例えば、その場や仕事、様々な環境を変えても、違うかたちでまた嫌な事が襲って来る様に、何故逃げても駄目なのか、嫌な事は自ら克服するまで続く學びだからである。
其れらを克服するには、我を捨て素直に生きる事が一番の早道であり、解決法なのである。

例えば、争いが嫌いなら争いの環境から離れ、一切そうゆう場に近寄らなければ良いだけである。
他人の噂話も一切せずに仲間にも入らず、自らの魂の向上を求め學べば、下らない事が下らないと理解出来る筈です。
他人噂話を好む者は題材が無くなれば、仲間であろうと噂話の種にしたがる様に、際限が無いのが意味の無い行為である。今世の生は今世限りであり、何故生まれ何故生きるのかそれは、様々な経験を通して自らを磨き、やがて魂を震わせる様な人物に成る為である。

経験を感動に変えられる人物に成る事は、誰にでも出来るのである。
その方法とは？

自らの我を捨て去り、素直に有り難う、御免なさいが言える人に成るだけである。

簡単な事が出来無いのは、何故か？

全ては我儘【わがまま】が生み出す、傲慢である。
傲慢さが先んずれば、その結果、悪い事は悪いと素直に認められ無く成り、結果的に自らの心を汚して居るのである。
何故、経験を感動に変える必要があるのか？

本来の私達は、霊界から来た代表選手なのである。
霊界で待つ仲間の、代表である。

自らは肉体が無ければ出来無い経験を積み、やがて人間界を去る【死】時、様々な経験を感動に変えて仲間達と共有する事が、現界に送り出してくれた仲間達への恩返しが使命である。
これが延々と受け継がれる事に依り、人間の進化が存在するのである。

南無大日大聖不動明王尊
蓮華合掌
金剛山赤不動明王院
院主　永作優三輝

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