密教1864 【土地と家】

庶民の夢は、自分の家を建てる事であろう。

私自身も貧しい家に生まれ、家を買う事が夢でありました。

数十年前までは家を買う場合には、土地の前歴を調べてから買うと言う事が当然の事だった頃、地鎮祭や土砂加持法が行われておりました。
今は様々な祭祀は忘れられ見かける事もありませんが、其れは其れで良いと考えます【時代の流れ】。

しかし、気をつけて下さい。
悪質な業者は池を埋め立てる工事段階で【手抜き工事】、土を入れるだけでまともな土壌改良もせずに造成して居ます。

これからの時代【後で泣かない為】、買主も学ぶ必要があります。

【墓跡の土地】
数十年前はまだ日本の墓は土葬が通常であり、棺桶は座棺桶で埋葬されて居たので、その土地を造成する時は【土中】2メートル以上の土を入れ替える必要がある。
何故か？

遺骨を残さ無い為と、新たなる土地として生き返らせると云う思想から、必要だったのである。
現在それを実行するには、莫大な費用が必要になります。
果たして墓跡の土地を転用するのに、そこまで出来るであろうか？

疑問である。

特定はし無いが私が知って居る限り、上記の土地は存在して居る。

それを知らずに購入した場合には、注意が必要と考えます。

【敬い尊ぶ事を忘れた時代】
昔、池は田畑を潤す命の水場、其処には龍神が祀られ、土地の宝とされる場所であったのである。
墓地は先祖が眠る神聖な場であり、敬い尊ぶ場所でありました。
日本は敗戦後、アメリカの教育が主流になり其れも良い事だが、日本の文化まで忘れる必要は無かったと考えます。
その結果、全ての霊的思想は無く成り、現在に至るのである。
この先にどうなるのかは、賢明な皆さんでしたら予想出来るであろう。
事は起きてからでは遅く、ながら的な考え方は取り返しが付かなく成る事が、多々あるので學んで下さい。

【學んだ事は、自らの宝と成る】
人間は自然の内で最も弱い一本の葦に過ぎないが、それは考える葦である。

これは、パスカルのパンセの中の言葉である。
人間も學べば學ぶほど成長すると言う意味であり、學ぶ事を推奨する言葉である。
霊的學びも、自らが望み進め無ければ先には進まないばかりか、騙される原因にも成り兼ねない事を申し上げたいと考えます。

南無大日大聖不動明王尊
蓮華合掌
金剛山赤不動明王院
院主　永作優三輝

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