密教1862 【坊主と武術】

一見、全く関係ない様に思わされるであろう。
その昔の高僧と言われた大徳や大師は、武家から僧侶になられた師が多く見受けられました。
真言宗の開祖、弘法大師空海、日蓮宗の開祖、日蓮大聖人、一休禅師、親鸞聖人、この他にもたくさんの高僧大徳が、武家の出身である。
何故、武家から僧侶に？正に、文武両道に端を発して居るのである。

その昔、読み書きが出来るのは武家か商家、村長、庄屋の身分がある人々しか習うことが出来ない時代、背景に問題がありました。
後に現代の学校の前身と言われる寺子屋が、各地の寺で開設され學ぶ事の大切さが伝えられて来たのである。

【精神論だけでは、魔には勝てない】
今も昔も、弱い者を喰いものにする魔は存在して居る。

例えば、姑息なイジメ誹謗中傷を喜ぶものも魔である。
そんなものに精神論だけでは不十分であり、此方が後ろを向けば襲い掛かって来る卑怯者と、心得る事が必要である。
私も後ろから襲われた経験があるが、姑息な輩に後ろを見せてはいけない。

幸い私は武術家、撃破したがその時の教訓があるので、油断はしない。
各宗、僧侶に成る為の修行は、厳しく体力も必要である。

【心と身体の修練を積む】
現代では刀を腰にして歩けば気狂いに刃物だが、それ以上に怖い物は幾らでも存在して居る。

例えば自動車を運転する者が気狂いなら、車は戦車にも匹敵する道具であり、凶器である。
この道具を使う者が老若男女に関わらず、戦車に変わる瞬間がある事は、皆さんご存知の通りである。
精神を鍛える事は、己れの力量を知り奢る事無く増長しない為にも、必要な修行である。
身体を鍛える事は、健康増進と己が正中線がブレる事無く動く事に繋がるのである。

【幸せは追えば逃げる】
幸せは感じるもの、追う行為は不満足を自ら露呈する事であり、追えば追うほど逃げる、逃げ水【幻影】である。
幸せとは霊界からのご褒美、あなたが頑張り抜いた証であります。
仏心に目覚め敬い尊ぶ事が真から出来れば、幸せを実感出来る日も遠く無いのである。

南無大日大聖不動明王尊
金剛合掌
金剛山赤不動明王院
院主　永作優三輝

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