お彼岸とはサンスクリット語でパーラミター【波羅蜜多】、成功、成就を示す言葉であります。
般若心経の一説にある、般若波羅蜜多と同じ意味を指します。
【追善供養】
今は亡き御先祖様の代わりに、この世に生きる私達が善行を積み、その善行を浄土に居る御先祖様に届ける事が追善供養であります。
今年の秋彼岸も九月二十日の彼岸入りに始まり、二十三日の中日、二十六日の彼岸明けの七日間に迫って参りました。
当院ではこの七日間に秋彼岸法要を営み、御先祖様の御供養を謹修致します。
彼岸供養が出来るのも、御先祖様がこの世に私達を送り出してくれたればこそ、今に感謝して御供養させて頂くも生者の勤めであり、御先祖様へ感謝の意をお届けする絶好の時であります。
【子孫】
〇〇家にあなたが生まれたのも御縁であり、子孫を名乗るは自らが決めた道であります。
冥土におられる御先祖様は、常にあなたを見守り支えて下さって居るのです。
こんな話しをすれば、自分は先祖から何もして貰って居ないと言われる人が居るかも知れないが、それは現界の毒に侵され物質的価値観に支配されて居る証拠である。
【本当の身守りの意味】
例えば最愛の人が居たとして、その人が窮地に追い込まれ苦しんで居たとしましょう。
助けてやりたい、救ってやりたいと思っても、一切の手出しを禁じられ、やりたくとも出来無い場合どうしますか？
じっと我慢し、見守るしか出来無いのである。
その辛さ苦しさは耐え難い責苦の様な状態であり、それが御先祖様の見守りであります。
正に耐える愛であり、御先祖様の有り難さなのである。
せめて子孫として出来る事は、御先祖様に心配を掛け無い生き方をする事であり、供養心を持つ事であると考える次第であります。
全ては彼岸に至る心であり、生き方である。
南無大日大聖不動明王尊
蓮華合掌
金剛山赤不動明王院
院主 永作優三輝
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