密教1838 【人間の残虐性は何処から来るのか】

歴史を振り返れば誰にでも解る事だが、太古より人間には二面性がある。
平和を愛し家族や仲間の為に働く心優しき者達と支配、征服を好む蛮族、正に野蛮な心に支配された者達が居たのである。

【最終的野蛮行為、戦争】
あの忌わしい戦争から七十六年が経過し、戦争の記憶も薄れたこんにちの日本は、人間として恥ずべき行為が横行して居る。

イジメ、誹謗中傷、殺人傷害、詐欺、交通事故殺人と反省せぬ犯人、弱い者を自殺に追い込む鬼畜、数え上げればきりが無い程である。

【二極性】
今、この世に進んで居る二極性は、様々な分野で顕著に見られる。
心正しく生き様とする者と、我に生き自分に都合の悪い事は認めず、全て他人が悪いとする邪悪な者の二極性である。
邪悪な者の心を皆さんが視る事が出来れば、この世の悪は減少するのだが、悲しいかな一般の人にはとぼしい力であり、その力を認めるには、まだまだ時間が必要な様である。
しかし指を咥えて諦めて居ては、何事も完遂する事は不可能であるが、自ら望み學び訓練を積み重ねれば、可能に成るのである。
全ては、やる氣と持続する力である。

何事も安直に考え諦める様な考え方では、最初からやらない方が良い。

何故か？
苦しさしが、記憶に残らないからである。

修行を自らの課題と理解し進み行うならば、必ずや到達する日はやって来るのである。
生きて居るからこそ學べるのであり、學ぶ事が生きる事である。
肉の脳だけで考え行えば、近い将来に待ち受けて居る事は早まり現実となる。
心【魂】はそれを恐れ氣づかせ様とするが、聞き入れ無いのが肉の脳である。
では、どうすれば良いのか？

我々は誰でも、理解する能力【本能】を持って居る。

ただ、氣付かないだけである。

現代の二極性も残虐性も、全て警告である。

このまま學びを無視し肉の脳に支配されて行けば、また最悪な選択を人間はするであろう。
今の人間なら氣づき學び実行する事も、充分出来る筈である。
最初は小さな活動で有っても、やがて天命が降り活動は広がり、正心を持つ者を守護するであろう。
何方が早く到達を見るかは私には断言出来無いが、望むは正心を持って進む人を守護したいと絶望するものである。

南無大日大聖不動明王尊
蓮華合掌
金剛山赤不動明王院
院主　永作優三輝

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