密教1780 密教僧の経験談【霊界を學ぶ】

霊界を學ぶ事は、己が生き方を學ぶ事に通じるのである。
前章で述べた様に、悪事を働く者は霊界の存在を知らないから出来るのであり、霊界を真摯に學び理解した者は、絶対に悪事を働く事など出来無い。

何故か？

この世の刑罰は肉体的刑罰であり、悪人は魂の刑罰がある事を知らないからである。

死んだら悪人も仏に成るは大きな間違いであり、死んでも悪人は悪人のままであり続けるのである。
本当の反省は魂【心】の反省であり、表面的な反省など通用しないのが霊界であり、霊界の刑罰なのである。
本当の地獄とは、絵空事で語られる様相では無い。

正に現実的【リアル】である。

例えば詐欺を働いた者が行く場所は、四六時中騙し合いが続けられる場所であり、一杯の飯をめぐり騙し合う様は正に餓鬼そのものである。
傲慢な人生を反省もせずに送った者が、行く地獄は罵り合い常に己れが一番を主張し、他を蹴落とし争い合う事が休み無く続く場所である。
浅ましさの極みであり、最後は共喰いをし始め食われた者は喰った者の脱糞から再生して、また繰り返す。

正に、食肉地獄である。
殺人を犯し反省無き者が行く場所は、常に理由無き殺戮が繰り返し行われ、殺戮される者は肉体的な苦痛を味わい、また蘇生し理由無き殺戮に加わり繰り返す姿は、生前とは似ても似つか無い姿に変貌して行くのである。
正に本性を現したとはこの事であり、完全な改心が得られなければ未来永劫その姿のままである。

現界でも言える事だが卑しい者は、その眼に現れる何故か？

常に姑息な事を考え他人の物を狙う眼は、この世の者の目つきでは無い。

地獄の餓鬼が憑依し、変貌して行くのである。
犯罪者の大多数が上記の眼を持つ者であり、観察すれば誰の目にも明らかである。
その正反対に心正しき人が行く世界は、全く別世界が広がって居るのである、
その事については、次回詳しく述べて参りたいと思います。

南無大日大聖不動明王尊
蓮華合掌
金剛山赤不動明王院
院主　永作優三輝

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