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密教1649 破滅の要因

人はしあわせを望み願うのは、当然で在ろう。
様々な場面でしあわせについて語り示して居るが、根本的な答えには至って居ないのが、現状で在ろう。
絶望と破滅ばかりがクローズアップされる現代に於いて、ある者は不安を煽り立てて、不安に駆られた者は藁をも掴む思いですがり、詐欺師の甘言術策に取り込まれ金を吸い上げられる構図を、私は何度も観て来たが未だ止む事は無い。
そして疫病の蔓延は、止む事を知らない勢いで被害者を増大させて居る。
段々、普通の人には生き難い状況に、成って来て居るのである。

では何故、次から次へと苦しまねばならないのか?
この答えは実は簡単に得られるのであるが、しかし答えが解っても式がわからない場合、何度でも苦しみの方程式は繰り返されるのである。
例えば、疫病の蔓延を防ぐには個人の自覚と行動が重要な鍵と成る様に、またしあわせを望むのであればそれ相応の努力が必要である。
全てに於いて、棚からぼた餅は無いと解釈すべきである。
努力とは継続であり、弛まぬ努力の積み重ねがやがて実を結ぶのである。

そして真の答えは自らの中にあり、他に存在する訳では無い。
本来人間は怠惰に成りがちだが、自らを律する事に依り必然的に學が得られるのである。
他を羨まず、自らの人生を精一杯に生きる事こそ、學びなのである。
人間の心【魂】は、鍛えれば鍛えるほどに強く逞しく成長し、涙を流し乍らも前に向かって進む事で、魂は磨かれ泰然自若たる自分を確立する事が出来るのである。
怠惰に海に漂い流される事を良しとして生きれば、やがて破滅の要因要因を受け入れる事に成る。

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by kongousan-akafudo | 2021-01-21 06:00 | ◎赤不動明王院通信
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