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密教1604 現代の鬼

一般的に鬼と云うと地獄の鬼を想像しますが、地獄の鬼は応化の姿なのです。
応化とは、仏が【菩薩】相手の力量、性質に合わせて御姿を変え教化する為の姿なのであります。
ある時は馬頭観音の様に忿怒の御姿に、ある時は地獄に降りて救う地蔵菩薩の様に、そして分からずやの亡者を教化する為に、鬼の姿に応化するのであります。
しかし現代の鬼は、上記の鬼とは異質のものを指します。
それは、我欲の塊である。
ここからは、皆さんもご一緒にお考え下さい。
例えば犯罪者の動機、心理を考えた時、お解り頂けるのでは無いだろうか?
犯罪者は、己が罪を隠す為に様々な言い訳をするが、その根底にあるものは一つであると考えます。
それは、我欲である。
己れの欲を満たす為だけに、存在する我欲の塊である。
己が罪を最後まで認めず、のらりくらり逃げ回り罪の軽減を図る姿は、最早人間の姿を借りた現代の鬼である。
全てを認め反省し受け入れれば救いの道もあるのだが、現代の鬼どもはそれも無い事を、皆さんも気づいて居るのでは無いだろうか。

では何故、現代の鬼が発生するのか?
欲望の氾濫が、要因の一つである。
他人より良い物を食べ飲みたい、良い所に住みたい、良い物を持ちたい、他人より良い生活がしたい。
密教1604 現代の鬼_e0392772_19444863.jpg
際限の無い欲望は不満を呼び起こし、やがて嫉妬と成り他を怨み呪う鬼と化する。
それが頂点に達した時、人は本物の鬼と化すのである。
そして鬼と化した物に、この世の感謝も反省も無い。
あるのは、欲するものを得られなかった怒りだけである。
反省無き鬼を、反省無きまま葬り去ったらどう成るか?
日本は霊魂の存在を認めて居ない国、死刑が最後の償いと信じて居るが、果たしてそうであろうか?
人間は、肉体と霊魂の両立で成って居る。
肉体が滅んでも、霊魂は生き続けるのである。
その霊魂がもし反省無き鬼のもので有った場合、どう成るかお考え下さい。

南無大日大聖不動明王尊
金剛合掌
金剛山赤不動明王院
院主 永作優三輝


by kongousan-akafudo | 2020-12-01 06:00 | ◎赤不動明王院通信
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