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密教1323 親孝行

今、私は出張祈祷の帰り、新幹線の車内でこれを書いて居る.
今日は、心温まるお話しです。
親孝行な息子さんの依頼を受け、遠方に来ている。
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その依頼とは、高齢になられた母を気遣う優しさ溢れる気持ちから、出たものである。
お母様は子供を幾人も育て上げ、子供達が皆立派に成り自らの虚無感を埋める為に様々な神仏を祀る事で心の隙間を埋め様と考え、
収集を始めたのですが、其れは霊的に観た場合、良くないのである。

例えば、様々な神社仏閣のお札、御守り、自分で買ってきて設置しただけの仏像や神具が入り交じった中で生活をして居た場合、
考えが纏まらなくなったり、訳も分からない不安感に襲われたり、様々な現象を感じる事が多々ある。
此れは喧嘩状態と同じで、気が休まら無い状態を自分が作り上げてしまった様なものである。
最も良く無いのが、何処で受けたか忘れてしまい放置する事である。
例えばお札や御守りは、一年が経過したら感謝を込めてお返しに上がるか、郵送でお願いするのが礼儀であります。
そして、新たなお札や御守りを授かり、また新たに進めて行くが良道、自分勝手な発想は慎むべきです。

例えば、あなたが親交の有る方に頼み事をされ、引き受け奔走しなんとか形が出来た頃、頼み事をした本人が忘れて有り難うの言葉も無かった場合、あなたは楽しいですか?
そして上記を忘れまた違うお願いをされた場合、あなたはどう思うで有ろうか、考えてみて下さい。
全ては道理にあり、忘れると言う事は、それほど大切な事では無かったのである。
なればお願い事をする時、真剣に頼んでも良いかを考えてからするべきでは、無いだろうか。
安易な発想は、安易な結果しか産まないのである。
密教1323 親孝行_e0392772_21555180.jpg
上記のお母様の行動には、当てはまら無いが、結果は良く無いのである。
本日、全てのお札、御守り、仏像、神具仏具は撥遣し一つにまとめ、然るべき処にお願いして参りました。
願わくば、一家に安心立命が有らん事を祈り、私は帰路に着いて居る。

南無大日大聖不動明王尊
蓮華合掌
金剛山赤不動明王院
院主 永作優三輝

by kongousan-akafudo | 2019-12-22 06:00 | ◎赤不動明王院通信
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