密教1314 祈祷行脚

誰でも禍いは嫌いだが、知らず知らずのうちに招き寄せて居る場合も、少なく無いのである。
例えば、その家の護りを自分から破棄してしまった場合には、かなりの確率で禍いを招く事が過去の事例に見られます。

両親の死後、部屋を大きく使いたいと云う理由と人間は死んだら終わりだから、仏間も仏壇も必要が無い。

有れば線香の煙で、部屋が汚れる。

第一古臭いと云う理由で、両親が大切にしていた仏間を取り壊し、自分達の生活を優先したのである。
それから暫くは何事も無く、自分達家族の思うがままに暮らしていたが、長くは続かなかった。
事の始まりは、何処の家庭でもある夫婦喧嘩であった。

奥さんの言動に腹を立てたご主人が、押した弾みで奥さんは転倒し骨折してしまった。
その後、救急車が来て事の次第を知った救急隊員は、職務上警察に通報、ご主人は警察に逮捕された。
その後もこの夫婦家族の上には、様々な不幸が訪れる様になりました。

思い余ったご夫婦は、様々な占いや霊能者と言われる人の所に行き、結果は変わらなかった。

その間も異変は、続いていたのである。

家鳴り【騒霊現象】や怪我、病気が一人が治ればまた次の者と言った具合である。
家族は解決策も無いままに毎日を過ごして居たが、娘さんが私のブログを何年も読んで居たらしく、私に相談依頼がありました。
しかし遠方なので来る事は難しく、どうしたら良いかの質問を受け即答させて頂きました。
先ずは、電話相談を勧めました。

何故なら電話でも、充分解るからである。
何故ならばメールで写真を送って頂けば、ほとんどの事は解るからである。

わざわざ旅費を使い来るまでも、無いからである。
当院では、来訪も歓迎しておりますが、電話でも結果は同じだからである。

上記の家を霊視したところ、一切の護りを拒否して居る様に視えたのでお話ししたところ、上記の事実が浮かび上がって来たのである。
【身浄化霊の溜まり場に成って居たのである】
様々な護りは外れ、浮遊霊が我が物顔の様に入り込んでは、良い訳が有りません。
唯一の救いは、娘さんの心の清さである。

両親、息子は無神論者でも、娘さんの信仰心がこの家を救う結果に成った、良い事例である。
私が知る限りでは、男性より女性の霊的感性は優れております。
もし上記の家に娘さんが居なければ、家は衰退しやがて失意の内に離散して居たで有ろう。
現在では、ご家族揃って当院の信徒、檀家に成って頂き日々礼拝供養を行じておられます。
御先祖様の為の祭壇も作り、家族円満、家運隆盛を実感されておられます。

人間は誤ちを犯しても、その後悔い改め精進する時、しあわせの道は必ず開けて参ります。
全ての人が、しあわせで有ります様に、ご祈念申し上げます。

南無大日大聖不動明王尊
金剛合掌
金剛山赤不動明王院
院主　永作優三輝

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