私がまだ寺に奉職して居る頃は、様々な相談をする所が寺であり、地域の相談所の役目を果たして居たのであります。日照りが続けば雨乞いの祈祷、病気になれば病気平癒と、様々な祈祷依頼がありました。その中でも私の記憶に深く残って居るのが、呪い返しである。私の恩師である師僧は祈祷法の達人であり、様々な難題を解決に導き信頼を集めておりました。
その日は、檀家さんの娘が異様な病いにかかり、相談に来られました。
その病いは、全身に腫れ物ができ高熱に苦しんで居たのである。
医師には当然診てもらいましたが、原因が分からず様子を見る事になったのだが、親としては心配でいても経っても居られず、寺に相談に来られたのです。
檀家の娘さんは、近所でも評判の美人で優しく気立ての良い人である。
決して人から怨みを受ける筈は無く、不思議としかその頃の私には解りません。
しかし師僧は、一度で解った様である。
檀家さんに一言、呪いを掛けられて居る、何か心当たりがありますかと尋ねられました。
ご主人はびっくりした顔で、頭を横に振りました。その時、奥様が言われました。
娘宛てに差出人不明の手紙が、何通も来て居ました。
気味が悪いので、中身も読まず捨てて居ました。
それだと、師僧が言われました。
檀家さんの奥様は慌てて家に戻り、郵便受けを開けて驚きました。
またあの手紙が、来て居たのである。
その手紙を持ち寺に帰って来られ、師僧に手紙を渡し師僧が手紙の封を切り、中身を確かめうなずきました。
呪法である。
それも、日本の物では無い。
私も師僧からは教わって居たが、実物を見るのは初めてであった。
【内容は割愛する】
師僧は呪い返しの法に入られ、私も脇について祈祷が始まった。
檀家さん御夫妻も、神妙な面持ちで同席され御加持を受けられ、お帰りになられました。その日の夜、寺に檀家さんから電話が来て、娘さんが回復したと喜びの報告を受けて安堵致しました。
師僧談、呪いは掛けられた方は大変だが、掛けた方が大変であると言うのです。
それは返しの法則、善い氣は届き難いが悪の氣は届き易い、但し悪の氣は回り回って発した者に帰ると言うのである。
確かに行き場を失った氣は、何倍に膨れ上がり帰って行きます。
これを知らない者は安易に呪いと言いますが、真実を知った時震え上がり、その後は大変な出来事に苦しむ事に成るのである。因果は回る、回り灯籠
南無大日大聖不動明王尊
金剛合掌
金剛山赤不動明王院
院主 永作優三輝
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