衝動の赴くままに行動する時、人は誤ちを犯し易く成る。衝動を抑制し智慧と理性が勝る時、人間は人間たる尊厳を身に纏うのである。悔しい、腹が立つ、だから？では、己が衝動のままである人間の尊厳を高めるには、先ずは一拍於いて考え己を見詰め冷静に判断する事が、不可欠である。欲しい、悔しい、腹が立つ、だけで行動に移すは餓鬼、畜生、修羅であり到底人間の器では無い。
様々な場面で衝動に駆られる事は、誰にでもある。
それを抑え、我慢と忍耐で乗り切り次に備える時、あなたの魂は輝きを増すのである。
衝動を抑え切れなかった。
衝動のままに動いてしまった。
その後に、待つものは何か？
賢明な皆さんならお解りで有ろう。
魔薬、賭け事、酒中毒、怠け者、犯罪者、これらは全て己が衝動に負けた結果の果てである。
限りある一生を衝動に操られ、無駄に過ごし最後に泣くは自分である。醜い衝動を抑え、乗り切り生きる意味を知り學びを深める時、あなたは人生の達人に成長して居るのである。
アンガーマネジメント
アンガーマネジメントとは、怒りを予防し制御するための心理療法プログラムであり、怒りを上手く分散させることができると評価されている。
天は人の上に人を造らず人の下に人を造らず、學びは人を高め魂を輝かすのである。
然るに悪い衝動だけでは、無い。
理性と智慧から発する衝動は、明日の未来をも築くのである。
要は、正心であり邪心では無い。
この世に産み育ててくれた父母の想いを考えれば、誰にでも分かる筈である。
自分の子供の不幸を願う親が、おりますか？
しあわせを願わぬ親は無い。
考えましょう本当のしあわせとは何かを。
南無大日大聖不動明王尊
蓮華合掌
金剛山赤不動明王院
院主 永作優三輝
