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密教1268 加持祈祷の原理厳修

専門的に述べても理解が難しくお解りにならないと考え、以下は拙僧が咀嚼し分かりやすく書いて行きます。
加持祈祷とは、善男善女の願いを聞いて頂ける様に密教僧が一心を込めて祈る事から、始まります。
護摩行法とは、何か?
仏様への、究極の御接待である。
護摩木に願いを込めて焚き上げ、様々な御供物を護摩炉に投入し御供養申し上げます。
御供物とは支具は勿論、宝石、金、銀その他を指します。
饅頭や菓子などは、投じません。
上記を護摩の炎で天に捧げ祈るが、護摩法の基本である。

様々な密教法具の役割
人間界に置き換えて考えれば、至極当然な事とお解り頂けると考えます。
私達が食を得る時にも、様々な道具が必要である。
箸、茶碗、湯呑み、飯炊き釜、しゃもじ、おかずと皿、また、飯を炊くには電気、ガス【火】が必要である。
人間界でも最低限、必要なのが上記の様に揃え無ければ成らないのと同じく、法具、仏具も必要なのである。
当院が本物の法具、仏具に特化する意味は、何か?

上記でもお解り頂ける様に、玩具の釜でご飯が炊けますか?玩具の調理器具で料理が出来ますか?
全ては、此処に答えがあるのです。
依頼者の願いを叶えたい一心を本気で考え実行するには、本物が必要なのは当然と言えよう。
加持祈祷とは、御本尊様、依頼者、行者のトライアングルが形成される事で、成就の道が開かれるのである。
行者は、一心に依頼者の願いを御本尊様に言上し奉りますが、この時に依頼者側に虚偽が有った場合には、
例え行者が気づかずとも御本尊様は見破り、成就には至らない事は当然であり、場合によっては罰が下される事もある。
どんな事でも言える事だが嘘、偽りの類いは、やがて破滅を招くのは、道理である。

密教の教義を難解と言われる方も多いが、専門的教学は確かに難解である【一般の方では理解し難い】。
しかし教える側が理解して頂きたいと思う心を持ち、咀嚼を繰り返し教えれば可能であると言うのが、私の考え方である。
少年老い易く学成り難し、されど學ばん。
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南無大日大聖不動明王尊
蓮華合掌
金剛山赤不動明王院
院主 永作優三輝

by kongousan-akafudo | 2019-10-28 06:01 | ◎赤不動明王院通信
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