人気ブログランキング | 話題のタグを見る
<< 密教1260 祟り②【その後】 密教1258 当院の概要 >>

密教1259 祈祷行脚 祟り

祟りと言うとおどろおどろしい事を連想されるであろうが、祟り、障りは、当たり前の結果に過ぎ無いのである。
言わば、因縁の法則である。
殺せば殺され、盗めば盗まれ、苦しめれば苦しめられと言った様に、表裏一体である。
但し、例外もあり得る事も事実である。
以下は、たまたま住んでしまった家の因縁を被った実例である。

私がまだ寺に奉職していた頃、知り合いの寺で起こった実話である。
その寺は、継ぐ者が決まらない無住職の寺だったが、御本尊は創建当時から伝わる素晴らしい仏像が安置されて居る古刹である。
普段は、檀家さんが掃除や管理を行っておりました。
ある日、檀家さんが掃除に訪れた際、御本尊が無い事が気づき警察に被害届けを出しました。
それから十年の間その寺では、御本尊が無いままでしたが、ある日、私の寺に仏像を奉安したいと云う方がお見えになりました。
話しを伺うと、相談者の方以外の家族が亡くなり自分一人に成ってしまったので、仏像を奉安したいと言う御申し出である。
仏像を拝見すると立派な仏像であるが、どこかで見た様な仏像である。
その時は、思い出せず心に掛かったままお預かりする事に成りました。
奉安された方から事情を聞くと、家族が事故や原因不明の病で次々に亡くなられ残ったのが自分だけで、
余生を老人ホームで暮らして行くのでとても仏像をお祀り出来無い為、奉安したいとの事である。

仏像は、亡きご主人が気に入り古物商から買ったものである。
仏像が家に来てから、この家では様々な異変が起き始めたのである。
ご主人の病死に始まり息子が事故死、娘が病死と不幸続きの十年だったと云う。
密教1259 祈祷行脚 祟り_e0392772_22452267.jpg
密教1259 祈祷行脚 祟り_e0392772_22454979.jpg
私は、ふと十年前に盗難に遭った仏像の事を思い出し、盗難に遭った仏像の写真を確認して驚いた。
そして、盗難に遭った寺の檀家さんにおいで頂き見て頂いて、確かに盗難に遭った本尊仏である事が判明。
密教1259 祈祷行脚 祟り_e0392772_22443663.jpg
大変な沢になった事を、今でも忘れ無い。
以下の状況は、次回お話し致します。

南無大日大聖不動明王尊
蓮華合掌
金剛山赤不動明王院
院主 永作優三輝

by kongousan-akafudo | 2019-10-19 06:00 | ◎赤不動明王院通信
<< 密教1260 祟り②【その後】 密教1258 当院の概要 >>