人気ブログランキング | 話題のタグを見る
<< 密教1258 当院の概要 密教1256 祈祷行脚 >>

密教1257 祈祷行脚【修法実践】

自殺者の多い場所には、必ずと言っていいほど餓鬼霊が多い事は、経験のある者なら判るはずである。
理由は一般の人には、きつ過ぎるので割愛するが餓鬼霊をあなどってはいけない。
今回の修法は、如何に餓鬼霊を排除出来るかが重要なカギに成るのである。
私は、別壇に施餓鬼壇をしつらえ一心を込めて修法した。
すると複数の自殺霊が救いを求めて、上がって来たのである。
此処で哀れに想い全ての自殺霊を相手にしては、私の身がもたないと判断し、娘さんの霊体だけに的を絞り、他は排除する事にし法を続けた。

娘さんの霊は、泣いていた。
後悔先に立たずとは、正にこの事である。
密教1257 祈祷行脚【修法実践】_e0392772_19222030.png
死後に、事実を知ったのです。
しかし最早、帰れる肉体は無い。
娘さんの霊は、言う。
死ねば全てが無に成り苦しみから逃れられると思っていたが、死後に意識があるとは思っても見なかった。
それどころか苦しみは、生前より増したと泣いていた。
密教1257 祈祷行脚【修法実践】_e0392772_19154976.jpg
私は、娘さんに言った。
此処に居れば居るほど、帰る事が難しく成る。
今なら、家に帰る事が出来る。
帰りましよう。
優しいお母さんとお父さんが、待つ家に帰りましょう。
あなたがあなたの意思で一言、帰りたいと望めば、私が連れて帰ります。
娘が涙を流しながらうなずくので、娘さんの霊を私の中に憑依させ、一路 娘さんの実家に急いだ。到着してすぐさま待って居たご両親と対面し、娘さんは泣き崩れた。

以下は、霊の言霊である。

ごめんなさいを繰り返し、一度も怒られた事も無いのに勝手に我がまま放題を繰り返し、勝手に死を選びごめんなさい。
【暫くやりとりをし納得した頃合いを視て、私の体から引き離した】
密教1257 祈祷行脚【修法実践】_e0392772_19241801.jpg
私は、ご両親にこれ以上は、現界に居る事は苦しみを増すだけなので、霊界に帰幽して頂きますと告げ、
然るべき使者を呼び、娘さんの霊を送り出しました。
ご両親も納得され、静かに見送りました。
正に自殺とは、多くの人に悲しみを与え本人も苦しむ結果しか残らないのである。
今は苦しみの中に喘いでも運命の歯車は好転をも、もたらすのです。
苦しみは、學び、喜びは、耐えたご褒美である。

南無大日大聖不動明王尊
金剛合掌
金剛山赤不動明王院
院主 永作優三輝

by kongousan-akafudo | 2019-10-17 06:00 | ◎赤不動明王院通信
<< 密教1258 当院の概要 密教1256 祈祷行脚 >>