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密教1148 祈祷行脚②

依頼を受け伺ったお宅は、初夏の頃でありながら異様に寒かった。
ご家族は長年、様々な異変と病気に苦しんでおられました。
その家は古い家で依頼者は十年前に購入され、その前の事は分からないと言う。
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私は、近くにある寺に行き、この家の由来を伺いました。
寺のご住職は良い人で、お話しを伺う事が出来ました。
その家は、戦後すぐに建てられた家だそうである。
しかしその土地は、戦時中に亡くなられた方々を荼毘にふして居た場所だったのである。
今なら土地の浄化法を修してから家を建てるが、戦後住む家を失った人が溢れて居た時代、そんな事をやって居る余裕もなかったので在ろう。

依頼者の家に戻り祈祷を始めた時、私にはある声が聞こえてきた。
祈祷を終え依頼者にその事を告げると、自分も家の中のある場所に立つと声の様なものが聞こえてくると言うのである。
古い家なので床下は、昔ながらの土である。
床下に動物でも、潜り込んで来たのかと依頼者は思っていた。
しかし私には、ハッキリと分かって居た。
私は、依頼者に提案した。
床下を調べてみては、如何でしょうか?
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その日はそれで終わり、それからひと月が過ぎた頃、依頼者から電話を頂き全てが解りました。
依頼者は、友達数人の手を借りて床下を調べてみると土の下から骨が出て来たので驚いて警察に電話し、
警察が調査したところ、古い遺骨で火葬された遺骨なので事件性は、無いと判断されたそうである。

しかし家族は怖がり、この家にはもう住みたく無いと言うので、今は別の場所に住んで居ると言う。
全てを綺麗にするには、家を解体し土を入れ替え土砂加持をしなくては、ならない。
全てをやるには高額な費用が必要なので,依頼者は別の場所に居を構える事を選択したのである。
家にまつわる話は、書ききれ無いほどあるが、一生に一度の大きな買い物、慎重に選ぶ事をお勧めします。
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by kongousan-akafudo | 2019-06-29 06:00 | ◎赤不動明王院通信
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