どんな家族でも、意見の食い違いや、世代間のギャップはあるものである。
逆に全てが一致して居る事は、少ないであろう。
今からお話しする私の体験談は、心のギャップ【行き違い】から生まれた悲劇です。
そのご家族は、何処から観ても平凡な普通のご家族です。
お父さん・お母さん共に真面目で、一般人を絵に描いた様なご家族である。
そこに降って湧いた様な事件が起こるとは、誰も予測出来なかったであろう。
それは、子供さんの自殺である。
ある日、子供さんが学校に行きたくないとお母さんに言いました。
お母さんは、何を言って居るの？
学校から帰って来たら、話しを聞くから早く行きなさいと言って送り出しました。
普通の親なら、当たり前の対応である。
しかし帰って来たのは、変わり果てた姿でした。
お子さんは、学校の屋上から飛び降り自殺してしまったのである。
御両親にとって、正に理解不能な出来事である。
後から分かった事だが、お子さんは、学校でイジメに遭って居たのです。
学校側や教育委員会は、始めは否定して居たが調査が進み全てが明るみに晒され、
認めざるを得ないと判断するや手のひらを返して、加害者の追求に走り始めました。
そして全てが判明した時、ご両親は、嘆き哀しみ自らも死を考えました。
ご主人は、仕事への気力も失い、お母さんは、家事をする気力も失いました。
そして、それを見かねた知人がご両親を私の寺にお連れに成り相談が始まりました。
私が説得するも、ご両親の憔悴は消え無いので、私は亡きお子さんを降霊する事を決断しました。
以下はその時の模様である。霊媒、審神者、証人の三者、審神者は私である。
以下②に続く
南無大日大聖不動明王尊
金剛合掌
金剛山赤不動明王院 院主 永作優三輝
