私は今迄に、様々な秘仏、秘法具、秘法を世の中に【ブログ、密教塾を通じて】紹介して来た自負はある。
私の初期ブログを見て頂けば一目瞭然である。
知らない事を知る事は、喜びであり知識の財産である。
例えば、『秘仏を見れば眼が潰れる』とか、『一年以内に死に至る』とは、正に中世の魔女狩りの時代にあった流言飛語に他なりません。
理性的に考えて下さい。
秘仏を見て眼が潰れたり、一年後に死んだりするならば、安置している神社仏閣で奉する人々が安穏と出来ますか。
私は数え切れないほど観て参りましたが、未だ健在です。
秘仏なれば、その存在を世に広く知らしめ、信仰の隆興を図るのが本筋と私は考えます。
いたずらに恐怖心を煽り、恐れだけを正面化させる。
あるいは、神秘性を訴える思想には私は賛同出来ないのである。
知った上で極めるも良し、唯知識として留めるも良しである。
知らなければ、何も前に進む事はない。
知らないから見誤るのである。
また聴きではない知識は、やがてあなたの宝、財産になるのである。
徹底的に知る【學び】は難しいが、知らないより知るは宝である。
現在、博物館、美術館に眠る法具、秘仏は多い。
何故か？
使い方、祀り方がわからないからである。
当院には殆んどの秘法書が揃っている。
また、私が師事して来た師僧は全てを熟知された高僧である。
私は残り人生を、これからも皆さんに伝えるべく精進奔走して参ります。
南無大日大聖不動明王尊
蓮華合掌
金剛山赤不動明王院 院主 永作優三輝
