
修行時代にある田舎道を歩いて居た時の事、その日は寒い日でした。
昼食に用意して居た握り飯を食べ様としたときに、
土地のお年寄りに声を掛けられた。
お坊様、外は寒いので家の中で食べなされと声を頂き、
私は有難く御好意に甘えさせて頂きました。
そして暖かい味噌汁までご馳走になり、昼食も済ませたので
丁重にお礼を言い立ち去ろうとすると、ご老人は言われました。
少しの時間、儂の話しを聞いては貰えまいかと言われるので、
急ぐ旅でも無い身、お話しを伺う事にしました。
ご老人は、息急き切った様に若い頃の話し、結婚した頃の話し、家族との思い出話しを笑いと涙で語られる様子を伺い、私は旅立つ事が出来ませんでした。

氣づ付けば日は暮れ外は、漆黒の夜空、ご老人が泊まって下されとお勧め頂いたので、私は好意に甘える事に致しました。
夕食は、二人で作り、私の心は他界した父と二人で居る様な親しみを束の間、感じて居りました。
夜は更けてもご老人は、時を惜しむ様に語られ楽しそうで、
私も嬉しく成りました。
そして一夜の宿を賜わり、夜が更けるまで語りました。
明け方ただならぬ気配を感じ眼を覚ました時、ご老人は他界して居たのである。

私はご近所の方の家で電話をお借りし、救急車を頼みました。しかしご老人が息を吹き返す事は、有りませんでした。
ご老人の顔は、安らかで微笑を浮かべた様でした。
それから通夜、葬式を村の方々と協力してさせて頂きました。
今、思えば私の来訪を待って居てくださったのだと思います。
私は偉い者では無い。
しかし寄り添う気持ちは、忘れた事は無い。
我が命が続く限りこの気持ちは、変わらない。

南無大日大聖不動明王尊
蓮華合掌
金剛山赤不動明王院 院主永作優三輝
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