人間同士で、約束を破ったりは多々あります。
しかし、神仏との約束は破ってはいけません！
神仏との約束を破れば…が起こります。
それを解くには、何十倍もの苦労を重ねなくてはならなく成るからである。
例えば、自分の意思で寺社にお願いして、何かを製作して頂いたとします。
しかし、それを大した理由もなく「キャンセルします」は失礼極まり無い行為なのである。
人間対人間ならば絶交で済みます。
しかし、神仏が介在した場合は「キャンセルします」のような事は、大変な結果を自らが招く事と同じである。
以前、こんな事がありました。
仏師に仏像を依頼した者が、自分勝手に「やっぱり要らない」と仏師にキャンセルしました。
仏師は、頼まれた仏像を精魂込めて製作中でした。
それを、何の説明も謝罪もなくキャンセルして来た馬鹿者は、反省も無いのである。
仏師は、途中まで出来た仏像に言い放ちました。
これ以上、仕上げる事は出来ない。
全てはあの者の身勝手。
全てはあの者に返れ！
そう念じて、途中まで出来た仏像を一刀両断にした。
その後、無責任なキャンセルをした者は、ありとあらゆる不幸を背負ったのである。
精魂込めて製作したものには、魂が宿ります。
それを気軽な気持ちで踏みにじれば、良い結果など生まれる訳がない！
ましてや、神仏に関わる事をいい加減な気持ちで途中で辞めさせた事は最低の行為である。
決して、いい加減な気持ちで依頼などしてはいけません。
全てはブーメランのように自分に返って来ます。
それも、何倍もの力となるのです。
その時は、私でも止める事は至難の技である。
南無大日大聖不動明王尊
金剛合掌
金剛山赤不動明王院 院主永作優三輝
