![]() ■供養心 自分がこの現界に生を受けるまでには、計算上、千人以上の御先祖様が居なければ自身の存在は無い事になります。 その逆に、私の知る人達は御先祖様に敬意をはらい、彼岸と聴けば供養を申し込まれる誠に信仰心の厚い方々です。
その行いを御先祖様の供養に当てなさい』と私は教えました。
それから3年後、素晴らしい御縁を頂き、今では何不自由無い生活を送って居られますが、相変わらずゴミ拾いを続けて居られます。
神仏を尊び、御先祖様を敬う時、私達は護られます。 ■施餓鬼会 施餓鬼とは、本来サンスクリット語であります。 古代中国で訳経され、日本には弘法大師空海が渡来し、密教僧の手により修されたのが始まりです。 地獄に堕ちた亡者は餓鬼となり、食べようとすれば炎に変わり、また、水を飲もうとすれば溶岩に変わり、何も口にする事は出来ず、あのような浅ましい姿と成り、地獄を這いずり、飢えと渇きに苛まれ苦しみ喘ぐ。 餓鬼に供物を与えて改心させ、再度人間に生まれ変わらせ、修行させる為に行うのが施餓鬼供養会なのです。 当院では、秋彼岸供養会を、9月19日〜25日まで行います。 先祖の回向《追善供養》には、施餓鬼供養が一番良いとされております。 今回の供養にも、施餓鬼供養を行います。先祖の居ない方は存在しません。 私の家は、分家なので。 仏壇が無いので。 本家が行っているので。 などと、言われる方がおられます。 では、あなたは、誰なのでしょうか? 供養する心に、本家も分家も、仏壇の有無も関係ありません。 大切なのは、心なのです。 感謝の心は、千里の道を瞬時に駆け、彼岸に到ります。 生きる事に、感謝。 生かされている事に、感謝。 今ある事に、感謝。 今日ある事に、感謝。全てに、感謝が出来る様に成った時、本当の彼岸が実感出来るのです。 あなたも、秋彼岸の一時、感謝を込めては、如何でしようか。 ■追善供養 釈迦の弟子の一人が、釈迦に尋ねました。 「昨日の夢に、今は亡き父母が現れ、今、自分達は地獄で毎日昼夜を分かたず、針の山、血の池、鬼による鋸挽き、焼けた鉛を呑まされたり、大きな蜂に刺されたり、様々な責め苦に、苦しんでおります。父母を地獄の苦しみから救うには、如何したら良いのでしょうか?」 釈迦は、言いました。 「100人の僧侶に布施をし、100人の僧侶に、回向をして貰いなさい。そうすれば、必ず救われる。」 人は、知らず知らに罪を犯し、カルマを重ねているので、人には施し、つまり布施、回向とは、祈り… 釈迦は100人の僧侶になぞらえましたが、釈迦の教えは、多くの人に分かち合い、愛に目覚める時…現界も平和を保ち、愛ある世界になるとお説きになられたのです。 追善供養は、生きている者の勤め… 故人の為に、手を合わせ、偲ぶ心に愛あふるる。 ■先祖供養 皆さんは、何故先祖供養が必要か 御存知ですか? 密教の先祖供養は御先祖様が、出来なかった善行を、子孫が代わって行う行為、すなわち追善供養が非常に大切なのです。 善行と言っても現世的な、ボランティアも大切ですが、 密教では護摩法で、餓鬼界の亡者に、皆さんの御先祖様が布施をしたして、御供養申し上げます。 餓鬼界の亡者は、食べ物も、呑み物も、口にする事が出来ません。 それを、不動明王尊の御力を借りて、地獄の亡者である、餓鬼に布施をするわけです。 餓鬼は、その慈悲、すなわち皆さんの御先祖様からの、供物、供養を受け、自分の悪業を反省して、一段上の階層に、解脱するのです。 その徳が、皆さんの御先祖様、引いては、皆さんの徳と成るわけです。 餓鬼は、反省して、解脱するわけですが、その光景は涙を流し、供物を口にし、甘露の法雨を浴びて、正に、天界の慈悲を味わうのです。そして、餓鬼の姿から脱し、元の人間の姿に戻り、輪廻転生の修行に、入ることが出来るのです。 餓鬼界に居る時は、口にする物は、全て炎に変わり、食する事が出来ません。 皆さんの、御先祖を敬う供養が追善供養に成り、餓鬼をも改心させる事になる、誠に有り難い御供養なのです。 よく供養は、何々の日が良いとかいう知ったかぶる方がいますが、そんな事はありません。 皆さんが、先祖供養を想い立たれた時こそ、吉日です。 ■追善供養 御先祖様の中には、浮かばれない方々もおいでになります。 例えば、生前に全く死後を信じない方々。 肉体だけが人生で、肉体が終われば全てが終わると信じている方々。 お金があれば、何でも思いのまま出来ると思う方々。 …以上の要素を持って亡くなられた方々は、殆ど迷い、彷徨います。 お墓に行けば、解ります。 墓石の中に、入ろうとする方々の多い事。 諦めて、墓石に腰掛けている方々… 実に多いのです。 遺族が墓石にすがって泣いていれば、余計に成仏の妨げになります。 一日も早く、故郷である霊界に、還して上げられる人は貴女です。 貴女が主体です。 僧侶は本来、脇役であり、主体である貴女をサポートするのが本道です。 しかし、サポートしたくとも、主体がなければサポート役の私達にはどうする事も出来ません。 全ての段取りは、私達がサポートできます。 貴女が主体である事に目覚めて、御先祖様を供養される事が一番の回向になります。 それが、本当の意味での追善供養で御座います。
by kongousan-akafudo
| 2020-08-19 12:00
| └私たちの暮らし
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