手水をとって手を清めます。
それから、左手の平にて水を頂いて口を清め、最後に残る水で柄杓の手元を清めます。
当然の作法ですが、知らない人も多い。
参道を仲間同士で広がって歩く姿は、他の参拝者にも迷惑である事を考えて頂きたい。
参道は真ん中が神仏の道である事を理解し、節度ある参拝をする事が望ましい。
昨今パワースポットが流行して居るが、パワースポットに踏み入って様々な不調を経験した人も少なくない。
では、何故不調に陥ったのか説明しましょう。
例えば、あなたの家に来客があったと考えて下さい。
その来客が、礼儀もわきまえていない不躾な人の場合、あなたは心良く受け入れられますか?
そして、その人の願いを聞き入れられますか?
答えは、個々に違うでしょうからお考え下さい。
私の元に、一人の相談者が来られた時の話である。
最近、何をやってもうまくいかない、身体の調子も良くないと言う相談である。
本人に聞いても、思い当たる節が無いと言う。
私は霊査を試みました。
相談者は、他の人から良いと言われればお詣りに出かけて願い事をする。
を、繰り返していたのである。
お詣りをする事は、決して悪い事ではない。
しかし、相談者の場合は致命的な事を忘れて居たのです。
それは、自分よがりな行動である。
お願いはするが、忘れてしまって御礼参りを一切して居なかったのである。
例えば、他人にお願いをして、後は知らぬ顔。
それでは、誰からも相手にされなくなるのは当たり前なのと同じである。
神仏の場合、例え遠方であろうとも、翌年には必ず御礼参りが必要です。
どうしても行けない場合は、郵送でも良いから御礼申し上げる事が必要である。
従って、無闇にパワースポットや神社仏閣にお願い事をするものでは無い。
これを理解する事が望ましいのです。
私は相談者を諭して反省を促しました。
それから、御本尊様を通じて諸仏諸尊に謝意を込めて御供養申し上げました。
そして、その日は終わりました。
それから、しばらくして相談者が来訪されました。
あれから好転し、今は好きだった人と結ばれました。と報告がありました。
礼を尽くせば、礼に救われた事例でありました。
南無大日大聖不動明王尊
蓮華合掌
金剛山赤不動明王院 院主永作優三輝