■悲しい霊視 祈祷僧は、依頼主から依頼されて始めて行動開始です。 その日の相談は、海で溺れて行方不明の娘さんを引き上げて、まともな葬儀をしてやりたい。 と云う母親の涙の願いです。 海の深さを、昔の人は、一尋、二尋と表しました。 両手を水平に広げて、指先までが一尋です。 霊視すると、海藻が絡まり、浮かぶことが出来ません。 考えました。 あの仏に出陣願わなくては無理であろうと。 その仏様の名は、青面金剛尊。 手に三叉戟と法輪を持ち、別の手にはショケラを掴む。 ショケラとは、悪神シバと伝えられている。 身体に巻いているのは二匹の大蛇、一匹の長さ三千尋。 この仏しか無い!! 早速壇を組み、青面金剛の掛軸を本尊に祈祷開始。 祈祷は、一昼夜に及んだ。 そして、翌日。 電話で、お願いしてあった魚恊組合に船を出して頂き、沖に向かって船出。 青面金剛尊が指定された場所に到着。 漁師さんに、例の物を海中に入れていただき、愚僧は読経すると漁師さんが一言。 掛かった❗️ ゆっくり紐をたくし上げて行くと、白い影が見えた。 船上に上げて確認すると娘さんでありました。 お母さんは泣き崩れる。 船は港に急ぎ、無線で魚恊組合に連絡。 港には警察の方々が待っていて、娘さんを検視の為搬送。 愚僧達は形式上の事情聴取を受け、娘さんの亡骸を引き取り、娘さんの実家に急ぎ帰った。 実家に到着すると、知らせを受けた親類縁者が葬儀の支度を整え、涙の出迎えになった。 亡骸はお母さんの希望で、荼毘には伏さず、実家の布団に寝かせて一晩別れをする事になりました。 愚僧は、一旦帰宅して斎戒沐浴へ。 娘さんは、復顔師により化粧が施され、美しい生前の姿に。 葬祭師も気を利かし、匂いの強い香を用意してくれて居りました。 娘さんの友人知人が弔問に訪れ、辺りは、すすり泣きの声に包まれ、哀れさを増して居た。 愚僧は、自分の柩を視ながら涙する娘さんに死んだ事を諭し、引導を渡す。 ■青面金剛法 当院には、様々な秘法《秘伝書》が、数百の単位で秘蔵されております。 その中から、現代人に必要な秘法を、今回紹介しようと思います。 青面金剛法は、陀羅尼集経の中に僅かしか記載が無いのが現状である。 何故、解説程度しか記載が無いのか? それは余りにも難解であり、経典の所在も明らかではなかった事が最大の理由である。 言わば、隠された秘密経典であるのです。 人間は誰でも、罪を知らず知らずに犯しております。 それを改善の道に導く事が出来るのが青面金剛尊であり、青面金剛法なのである。前非を悔いて、今新たに一歩を踏み出す。 私達は、様々な人生の中で、他人には言えない事も数多くあります。 しかし、過去に捉われて進めないとは哀れな事です。 当院では、そんなあなたの為に《明るく未来に羽ばたく為》青面金剛法を謹修して参ります。 明るく前向きに、明日に羽ばたいて下さい。■青面金剛の秘法 青面金剛の秘法の中に、両肩の衣を大蛇に変え《片方が三千尋、合わせて、六千尋四方の物を引き寄せる》秘法があります。 これは主に、家出人の捜索に用いたり、行方不明の人を探し当てる事に用いる青面金剛の秘法の一つである。 しかし、現在では形骸化され、ほとんど修する事も無くなりました。 拙僧も、過去に何度か修した経験を持っております。 真に、凄まじい効験に驚くことは度々ある。 が、この法が世に認知されれば未解決事件も減るものをと、老齢になった今思う次第である。 ■青面金剛像《掛軸》 私は、特別な時以外には青面金剛法を修しない。 海難事故に遭われた娘さんは、二日経ち、三日経っても、行方不明のまま発見される事は無かった。 ご両親もあきらめ、せめて遺体だけでも、先祖の墓に葬ってやりたいと言う一心で、私の寺に来たのです。 私は、決断しました。 海の底に居る娘さんの亡骸を引き上げる事が出来るのは、青面金剛尊しか居ないと! 早速、準備に入り、夜通しの祈祷を始めた。 そして、午前三時手応えが有った。 私は、渾身の力を込めて、引き上げたそしてご両親に告げた。 〇〇〇の海岸に行きなさいと。 ご両親は、親戚の方と夜道に車を走らせ私が言った海岸へと向かいました。 そして、海岸に到着、満潮を待った。 やがて満潮に成り、その時、水面を漂うものを発見、 近くの漁師さんの手を借りて近づくと、忘れもし無い娘さんの姿が有ったのです。 後は、記憶が確かでは、無いそうです《ご両親の談話》私は、葬儀の導師を勤め、亡骸を浄めましたが、海中を三日間以上、漂った遺体にしては損傷も無く、綺麗な顔でした。 そして、野辺の送りに入り、娘さんに引導を渡し、先祖霊を召喚し霊界へと見送りました。 まさに、青面金剛尊のお力で無くては、叶わぬ偉業でありました。 世には、人智を超えた力が存在します。 信じるも、信じないも全ては、自由である。 しかし自分の眼でまた、体感した事を否定する時 その人は、一生涯、自分に嘘をつき続ける事に成るのです。 ■青面金剛法
青面金剛は、庚申の本尊仏として有名だが、私は、行方不明者の捜索や引き戻しに青面金剛法を厳修する。 青面金剛尊のお姿を見ると解るが、両手に二匹の大蛇を従えている事がわかる。 大蛇の長さは、一匹で千尋の長さを、有している。 一尋が、両手を広げた時の長さと考えて頂きたい。 それが千である。各自、想像願いたい。 その大蛇を、行方不明者のところに行かせ巻きつけ、自由を奪い引き付けるのが、私の青面金剛法である。 間違えなく、遂行される事は、実正済みである。 今から、二十年位前に成るが、海難事故に遭って亡くなった女性の遺体を引き上げた事がある。 亡くなられた女性のご両親に、せめて、娘の遺体を墓に葬ってやりたいとの願いを受けて厳修したのが青面金剛法である。 青面金剛尊は、鬼神であるが、術者力量に応じて、活躍する。 力の無い者には、牙を剥く誠にもってハッキリとした仏様である。 素人は、絶対に手を出しては、危険な仏の一人であるが、凄まじい力を発揮するのも事実である。 江戸時代には、庚申信仰の本尊仏として、盛んに信仰されたがその後は、衰退して現在に至る。 が、此処に来て脚光を浴びて来ている。 しかし乍ら、祀り方が難しく、素人向けでは無い。 経典も陀羅尼集経に、僅かに残る位で、定かでは無い。 しかし、効験の威力には、特出するものがあるのも事実であります。
by kongousan-akafudo
| 2020-07-29 12:00
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