結界を張る。あるいは、結界が破れた。等の表現は、小説や映画、あるいは漫画などでもしばしば登場しますね。 絶対に護られるバリアのような印象を持つ方、ご神仏にまつわる神聖な場所や、修法の際の正邪の境として記憶されている方など様々です。 今日から「結界」について触れられた記事を特集して参ります。 どうぞよろしくお願い致します。 ■悪霊 悪霊が何故、怖いか? 悪霊とは、究極の自分勝手である。 自分に関係の無い人間にまで憑依を繰り返し、不幸の種を撒き散らし、辺り構わず自己主張して他人に危害を及ぼす。最近の犯罪に多く見られる傾向ではないでしょうか… そうです。 現在急速に進む、ある現象があります。 自分勝手な輩の増加は、皆さんも感じているのではありませか? 正に低級自然霊化の証明です。 では、幸運とは、何か? ①幸運を引き寄せる ②強運を引き寄せる ③幸運のアイテム ④強運を引き寄せる、まじない ⑤運を上昇させる …以上の事は、忘れて下さい。 何が貴方の行方を遮っているのか? 例えば、事件に巻き込まれた人と、巻き込まれない人の差とは何か? 様々な出来事を《学び》の一言で、片付ける事は簡単です。 また、守護霊の強弱に結び付けて語るのも簡単です。 私は、何れも否定しません。 お好きな方は、そちらを遣られるのも結構な事です。 密教では、千二百年前から、わかっているのである。 全ては結界の強弱に有る事を… 京都御所の結界が切れ、東京の皇居の結界が切れた今…日本は、他の進行、侵略に遭うのです。 現に、上記に記した事柄を読み返して考えて頂けば、答えは目の前にあるはずです。 ここは初心者向けに書いておりますが、密教塾では確信を語り、伝えます。 かなり辛口ですが、後は、納得して頂けると自信を持っています。 興味のある方、真面目に取り組んで行きたい方は大歓迎です。 尚、結界についての初伝は、密教塾の方に書いて置きます。 宜しければ、お読み下さい。 ■密教法具 三鈷杵の力 赤不動院は祈祷寺である関係上、様々な案件の依頼が日々御座います。 その中で一番多いのが、加持祈祷であります。 加持祈祷と一口に言ってもお判り辛いと思いますが、いわゆる願い事の成就です。 一例を挙げますと、 病気平癒、恋愛成就、家内安全、厄除祈願、 先祖供養、水子供養、 開運障除、運気上昇、大願成就、 受験合格、商売繁盛、浄霊供養、浄化供養、等。 まだまだ沢山の願意が御座います。 今回は、その中でも特に印象に残っている、自殺された方の供養を頼まれた時に起こった事を書かせて頂きます。 あれは春まだ早い頃、一本の電話から始まりました。 内容を伺ってみると、ご家族の方がビルから飛びおりて亡くなられ、その日から家族に異変が起き始めたと言うのであるのです。 一通り事情を伺いましたが要領を得ないので、私の寺にお出で頂いて相談を始めました。 異変とは、まず家の中で物が壊れる様な大きな音がするが、何も壊れて居ない。 夜、眠りに着くと、亡くなられた娘さんが現れて泣く。 奥様は、心労のあまり病の床にある。 息子さんは会社で嫌がらせに会い、ノイローゼ気味。 相談者ご自身も、体調不良に悩んで居るとの事でした。 私が霊視をして視ると、娘さん自身が、まだ死んだ事に気付いて居ないのでいるのです。 自殺された方に一番多いパターンであります。 自殺された方は、死にたいが反面、止めて欲しいと心の叫びを発して居るのです。 深層心理を言えば、死にたい人は居ないのです。 生きて恋愛を楽しみ、レジャーや仕事に励み、生活をエンジョイしたいのです。 しかし、中々上手く行かない中で、段々気持ちの中で虚無感を増幅して仕舞い、最後には、自分はいらない人間なのだ。と思い込んでしまうのです。 そして、自身で自爆のスイッチを押してしまうのです。 私は事情を伺った後、相談者と一緒に自殺現場に向かいました。 其処には、階下にうずくまる娘さんが居ました。 私は、娘さんを自分に憑依させ、相談者の運転する車で自身の寺に帰り、御本尊様の御前で娘さんを降ろして供養を始めました。 娘さんは逃げ様としますが、逃げられません。 寺には、結界が張り巡らせてあります。 逃げる事は、出来無いのです。 だから、私に憑依させて連れて来たのです。 供養を始めて直ぐに、娘さんに憑依して居たものが姿を現し、襲い掛かって来ました。 しかし、此処は寺。 如何に強いものでも、御本尊様と眷属様の前では無力で御座います。 しかし、私に襲い掛かって来ました。 私は、護摩壇上の三鈷杵を手に取り、バジヤラに変化させ、娘さんに憑依していたそのものを斬って瞬間に消滅させました。 後は娘さんに引導を渡すことが必要であり、大切な締め括りに成ります。 相談者のご先祖様を召喚し、娘さんを託しました。 娘さんは納得して、ご先祖様と霊界に帰られました。 その後、相談者の家庭は円満に成りました。 今では、息子さんがお嫁さんを貰い、孫の世話をご両親と一緒に楽しく送られておられます。 この世に不必要な人間は居ません。 皆、それぞれに、役目を持ち、この世に生まれて来るのです。 生きる事に無駄な事など無いのです。 人生に無駄はない。 ■結界の必要性 今、必要なのは、個々に結界を持つことだと考えます。 結界とは、砦を意味します。 昨今、訳のわから無い輩が横行する中、無防備ではあまりにも危険なのです。 皆さんの家庭でも同じことですが、結界の必要性を学ばれる事をお勧め致します。 学ぶ事に無駄はありません。 学ばずにダメだと決め付ける事こそ蛮行であり、無知の証しであります。 無知は、人間を堕落させ向上心を奪います。 人間には、叡智が存在しますが、学ばなければ叡智も発揮出来ないのです。 物事は、深く学び、自身に落とし込む事に依り、叡智と成ります。 無知は傲慢を生み、自身を滅ぼし、他を傷つけ、社会をも破滅させ様とします。 学びの第一歩は、興味を持ち、学ぶ事です。■結界 結界には、様々な形が御座います。 そのパワーは、行者の力量によって変わります。 強い物は、何百年と、効果を止める物も御座います。 一例を挙げれば、徳川家の三百年結界を張ったのは、天台宗の僧侶天海で御座います。 天海は、あらゆる結界を使い、完成させたのです。 日光東照宮、上野の寛永寺、不忍池、まだまだ御座いますが、徳川家康の膨大な力を使い、徳川家三百年結界を完成させたのです。 私が施す結界は、主に個人を守護する四神結界や五大明王結界、不動結界、と様々です。 密教法具を使った結界は、チベット密教にも色濃く残って居ます。 簡単なので、説明すれば、独鈷杵を四方に打ち込み、その場を囲む四方結界も簡易的なものですが、悪霊や魔界人を寄せ付けません。 また、動く物に張ることも出来ますが、此処での発表は模倣を呼ぶので控えます。 個人に張る結界も存在致します。 但し、素人が見よう見まねで行った時、逆に、魔や悪霊を呼び寄せる結果に成り危険であります。 自分でおやりに成りたい方は、まず師の伝授を受けて下さい。 古神道にも、優れた結界法が存在する事を明記して置きます。 ■御守りの秘密 御守りの中身は殆んどが護符ですが、今回新年の護摩供養参加者様に贈る御守り袋の中には、宝玉を入れて護摩供養参加の御礼に致します。 宝玉とは、御本尊赤不動明王尊の御前にて加持祈祷した水晶球に、地水火風空、五行の力を封じ込め、持つ方を護ります。地水火風空とは、古来依り、あらゆる結界に使われて参りました、基本であり法則なのです。 一例を申せば、風は大気を攪拌し、地上の空気の対流を促します。 空気は、澱めば邪の生息域と成り、正の氣を阻みます。 邪が蔓延れば、この世は焼土と化します。 五行宝玉は、持つ者を護り開運に導きます。 2015年 12月 06日 ■表鬼門 裏鬼門 表鬼門とは北東、裏鬼門とは南西ですが、様々な捉え方が御座います。 如何しても鬼門の方角に行かなくてはならない場合は、その方角の氏神様の御加護を頂く様にしましょう。 そして、その方角に住む場合はご先祖様をしっかりお祀りして下さい。 ご先祖様の御加護と氏神様の御加護を頂戴する事は、どんな結界より強く作用します。 また、鬼門を封ずるには強い仏を拝し、鬼門封じとされる事をお勧め致します。専門的な事を書きたいのですが、模倣し、悪用される危険があるので、ここでは伏せ置きます。 密教には、古来依り鬼門封じの秘法が使われて居ります。 専門的には、様々な道具と知識が必要と成ります。 心配な方は、ご相談下さい。 ■御加護の有無 大義の部分では、全ての人が護られて居ると言えすが、狭義で言えば、信仰心の無い人を護る事は無いのです。 人間界の場合と同じように、無視する者を助ける事は無いのです。 今回、私が旅先で遭遇した事例では、もし普通の人が遭遇して居たら、深刻な事態に発展して居た事でしょう。 一見、理不尽に思う事柄ですが、誰にでも起こり得るのも事実であるのです。 霊的に御加護を得る者と得無い者の差は、実は歴然として居るのであります。 だからと言って、私は護られて居るから大丈夫、は無いのです。 常に感謝して生きる事こそ、最高のbarrier《霊的御加護、結界》を張る事に繋がるのです。 神仏をオモチャにしていれば、いずれトンデモナイ事態を招く結果に成ります。 その時人は、大変な後悔をする事に成るのです。 その逆に、正しい信仰心を養い、自らを律して生きる時、必ず護られます。 人間の能力など、《私》大した事は御座いません。 御仏のお力をお借り出来なければ、何も出来無いのが現状で御座います。 御仏は、あなたに耐えられ無い試練を与えません。 耐えられ無いと思うのは、自身の小我。 頑張りましょう。 明日の皆さんがしあわせであります様に、お祈り申し上げます。 ■霊的布陣 密教では様々な壇を組み、常に霊的布陣《バリヤー》を意識し、壇を組んで参りました。 当院も例外では御座いません。 古来より伝わる法式を取り実践して参りましたが、何分、貧乏寺、理想と現実のギャップは襲い掛かって来るのが現状で御座います。 その訳は、密教の法具、及び、仏像が高額なものばかりで、中々、完璧に揃え上げる事が難しいのです。当院の御本尊様は、赤不動明王尊、東西南北の結界を、持国天、増長天、広目天、多聞天、の四天王が内陣を護り、外陣を金龍が護り、脇に聖天壇と宇賀神壇を配し、十一面観音、聖観世音菩薩を安置して居ります。 法具は、不動明王尊剣、摩利支天王剣《両剣、真剣》護摩壇、護摩壇具、長錫杖二振り、手振り錫杖二振り、太鼓一式、その他荘厳具、密教法具とありとあらゆる物が、揃えてあります。 そして、今回製作中の仏天蓋、また新たな御仏を予定して居ります。新たな御仏が加われば、当院の曼陀羅は完璧で盤石に成り、依頼者様の願望を叶え、信仰する方々の弥栄を祈る為の荘厳壇が完成します。 苦節四十三年、やっと完成に近づきました。 これは、皆々様の信仰心の楔状が合ったればこそ、ここまで辿りつけました。 この場をお借りして、御礼申し上げます。 2016年 05月 10日
by kongousan-akafudo
| 2020-01-12 12:00
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