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御供物

今日、鳥取に在住の信徒様から、御本尊様に御供物と御寄進を賜わりました。
信仰心の厚い方で、ご家族もお優しい方々です。

神仏は、御供物を氣で召し上がられます。
宇賀神様は、御酒、大吟醸を好まれ、宇賀神行者である愚僧は日本酒を飲めません。

何故かと言えば、御祭神の御供物を、行者は口にする事が出来無くなるからです。
不味くて、飲めないのです。

聖天様は、二股の大根と清浄歓喜団が御供物として供えられます。
清浄歓喜団は、遠く奈良時代、遣唐使により日本に伝えられた中国菓子の一種で、千年以上の歴史を昔の姿そのままに伝えられている、貴重な歴史遺産でもあります。

このお菓子は、《からくだもの》唐果物と呼ばれ、真言宗、天台宗の密教の御供え物で、一般庶民には口にする事は叶わず、貴族のみに与えられた物です。
中味は、七種の香を入れて、巾着の型に皮を包みます。
形は金袋になぞらえ、八葉の蓮華をあらわし、上質な胡麻油で揚げてあります。

胡麻油は、聖天様の浴油法にも使われる上質な物です。


この様に密教では、諸尊に供える御供物には、古来から氣使いが行われて参りました。




南無大師遍照金剛

蓮華合掌
by kongousan-akafudo | 2015-01-27 20:00 | 赤不動明王院通信
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