私は、ある二人の事を思い出す時、眼頭が熱くなる事を禁じ得ません。
あれは、夏の暑さが、厳しい日でした。
寺に一組のカップルが、祈祷の依頼に、おいでになりました。
仲の良いご夫婦の様です。傍目にも、仲睦まじい様子は、清々しさを、感じて参りました。
たまたま、愚僧が当番で祈祷を受けさせて頂き、内容を伺い、驚きました。
奥様が不治の病で余命宣告を受け、何と、お腹には、命が宿っておられ、
自分は召されても、子供だけは、丈夫な子供に育って欲しい、という思いで、祈祷依頼にみえた事を伺い、愚僧は、不覚にも涙でした。
御夫妻は奥様が亡き後、お子様をご主人が育てる事まで決めて、
奥様は自分より後に残るご主人と、まだ見ぬ我が子の為に、ご主人に頼んで、ここまで来られたそうであります。
私は、渾身の力を込めて護摩法を厳修させて頂きました。
それから、数カ月が過ぎた、温かな春の日に、お子様を抱いたあのご主人が、お子様の宮詣りに、おいでになりました。
その横には、初老のご婦人が…ご主人のお母様です。
お子様の、無病息災を祈祷させて頂き、熱いお茶を飲んで頂き、お話しを伺うと、
奥様は立派に出産し、愛しい我が子の顔を見てから、静かに眠る様に、亡くなられたそうです。
今日はお子様の、晴れの日。
私は、必死で涙を堪えました。
話しも、終わり、山門まで、お見送りしました。
山門を出たご主人達は、後ろを何度も振り返り、名残りおしそうに。
その時に私は、見ました。ご主人に寄り添い、赤ちゃんの顔を覗き込みしあわせそうな、奥様がおいでになりました。
ご主人も辛さを堪え、奥様との約束を守り、お子様を連れて、お参りに、その横には、ずっと奥様が、寄り添っておられたのです。
私は、祈ります。
世の素晴らしいご夫婦と素晴らしいカップルに、御仏の御加護を賜わらん事を。
南無大師遍照金剛
蓮華合掌
赤不動院 院主 永作優三輝
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