聖天像は、オブジェとして飾ったりされる場合、特に注意して頂きたい事があります。
必ず新品を購入して下さい。
止む無く中古を買った場合は、聖天寺で魂抜き、發遺作法をお願いして下さい。
今からお話しする事は、私の経験した聖天像にまつわるお話しです。
私が寺に奉職して居た時、病気平癒の祈祷をすることになりました。
申し込み書の欄に、病名不明と書かれていたので、気に成って願主に尋ねました。
すると、何処の病院で検査しても原因すらわからないが、主人の苦しみ方が尋常ではないのです。と。
奥様が涙ぐまれて会話が困難に感じたので、加持祈祷に入る事に。
本堂に移動して登高座に上がろうとするも上がれず、無理に上がろうとした時、転倒!
この異変は、只事ではない。
奥様にやんわり事情を説明し、御自宅で静養中のご主人に面会することに成りました。
御自宅にてご主人に面会して、直ぐ解りました。
障りに間違え有りません。
ご主人はご機嫌が悪く、質問にも答えて頂けません。
仕方無く、ご主人の前で奥様に愚僧の質問に答えて頂きました。
やっぱりご主人は、聖天像を秘蔵して居たのです。
其れも借金の担保に取り上げて来た、金製の聖天像。
それを厨子にも納めず、金庫の中に仕舞い込み一人で見て居たのです。
其れを奥様は御存知でしたが、黙って居られたそうです。
ご主人の許可を戴いて聖天像を拝見すると、想った通り魂は抜けて居らず、ましてや憤怒して居られました。
この場では供養も及ばず、寺で修法すると言うとキッパリ断られました。
愚僧は、其の場を辞して寺に戻り読経を。
登高座にもすんなり上がれ、読経を済ませました。
ひと段落した時、先程のお宅から電話が入りました。
愚僧が辞してから、ご主人の容態が急変して、今は病院の中で居ても経っても居られず、電話したとおっしゃるのです。
しかし、愚僧は医師では無く僧侶ですので。と言うと、とにかく祈祷して欲しいとの事。
承知して加持祈祷を開始。
すると護摩の炎に御本尊が現じ、ご尊顔を横にされた瞬間、全ての事が解りました。
そして数日後、奥様が寺においでに成り、ご主人が亡くなられた事を知りました。
正に物欲の果ての事でした。
その後、あの金無垢の聖天像がどうなったかは愚僧は知らない。
蓮華合掌
htmx.process($el));"
hx-trigger="click"
hx-target="#hx-like-count-post-27062770"
hx-vals='{"url":"https:\/\/akafudoumyououin.exblog.jp\/27062770\/","__csrf_value":"0115984e40ea3107ad1f7880a5077e885fca227e59fe04b61e92673c48f7d4b087013f21f92635180a3fc508907c57bd5e0ff8d2aed8782fa1da83541add5670"}'
role="button"
class="xbg-like-btn-icon">