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遺品整理

遺族は、悲しみのあまり遺品を片付け、整理する事が難しいと思います。

私にも、何度となく経験があります。
しかし、故人の為を思うのであれば、葬儀後の四十九日が経過した時点で遺品整理を進めることが、故人の浄化を助ける事になります。

遺品をあまり長く放置する事は、浄化の妨げになるだけです。
故人を思う心が強ければ強いほど、遺品整理をして下さい。
遺品が思いを現世に留め、浄化の妨げになっているケースを沢山みて来ました。

自分の靴に執着心を持ち、浄化出来ない人。
釣り竿、人形、コレクション…その他。
故人の執着心を、助長させないのも愛です。

遺族が遺品にすがる気持ちも解ります。
しかし、何よりも大切なのは、物ではなく故人の浄化を助ける事です。
故人がいつ迄も現世に残れば、最後は未浄化霊になります。

そうしない為にも、遺品整理は大切な事と考えて下さい。

遺品整理を業者に出す方は、気をつけてください。
悪い業者は、遺品を他に売り利益を稼ぎます。

故人の着物がいつの間にか、古物店の店先に並んでいるケースもありました。
それでは供養にも、何もなりません。

どうしようか?…悩んでいる方々は私にご相談下さい。
的確なアドバイスをさせていただきます。

毎日、何事もなく暮らしていた…。
そして、明日は来ると、思っている方が大半ではないでしょうか?

しかし明日は、誰にも保証されてはいません。
私とて同様です。

そして、突然迎える死…。
やりたい事、やり残した事を諦めざるを得ません。
理屈では解っていても、残して来た物が、他人にも家族にも知られたくない物がある時、人は執着心を抱きます。

私が、四十九日の法要を依頼され、その御宅に行った時の話です。
納骨前の遺骨を前に供養経を読誦している時…切実な声が。
「あの写真を家族に見られたくない…何とかお願いします」言うのである。

葬儀時に故人を知っていますが、美しい人でした。

法要が終わり、宴席の用意に家族の方々が他の部屋に行き、私は法衣を着替えている時も、仕切りに頼まれます。
故人に教えられた箪笥の中から、一枚の写真を鞄に入れて宴席に向かいました。
お接待を受けましたが、何か後ろめたさにうわの空でした。
寺に帰り、写真をお焚き上げする時に見たものは色っぽい写真でした。

供養の想いを込めて、お焚き上げが終わった時、故人が一礼されて浄化され、登られて行かれました。
あまり他に見られたくない物は、生前に整理しておく事をお勧め致します。

人にはそれぞれ、プライドがあります。
他から見ればたった一枚の写真でも、ご本人にとっては大切なプライドなのです。
私はこれからも、生者、故人に関わらず、皆さんのお役に立てれば本望で御座います。



by kongousan-akafudo | 2015-06-16 20:00 | 赤不動明王院通信
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