河原で形の良い石を見付け、家に持ち帰り、漬物石にしたGさん。
丁度良い重さ形が気に入り、早速、漬物樽の上に。
異変は、その日から毎日続きました。
最初は、仏壇の敷ガラスが割れ、ロウソクに火を付ければ考えられ無い炎の高さに成る。
三歳になる孫は、夜になると何かに怯えた様に泣き、廊下の電球がショート。
漬物樽がある土間の灯りもショート。
あちこちで、ビシビシと変な音がする。
Gさんは、眠れぬ夜を過ごし、朝一番で愚僧の所にやって来た。
今迄に起きた事を一部始終話し、助けて欲しいと言う。
事情が特殊なので身仕度を念入りにする。
法具は、金銅割五鈷杵に舎利を入れ準備完了。
迎えの車に乗り出発。
到着してGさんの家を観ると、家全体が靄に包まれた様な異様さで霊気を感じる。
気を引き締めて玄関を入ると、哀しみ、憎しみ、が入り混じる気持ちに襲われ、何とも奇妙な心持ちである。
仏間に行き、先ずは、一家のご先祖に供養礼拝。
読経中、線香の煙は上に上がらず、愚僧の周りを浄めていた。
読経が終わり、柄香炉を持って家の中を歩いていると、柄香炉の煙りが一直線に土間の樽を示した❗️
樽の上にある石から霊気が出ている。
直ぐに石を取り出し、洗う様に家人に言う。
洗い終わった石を台に乗せて、あらかじめ用意して置いた、加持香水で石を浄めて光明真言。
愚僧の脳裏に浮かぶ映像。
その昔、一人の男が、出稼ぎで貯めたお金を大切に腹巻の中に仕舞い、妻子の待つ郷里の道を夜道も厭わず急いで居た。
丁度、河原の上の道に差し掛かったとき。
男は喉が乾いて居たので、河原に降りて水を飲んだ。
竹筒にも水を入れて、さあ、妻子の待つ家まで休まず行こう!とした時…。
賊に襲われ、命より大切な金を奪われ切られ息絶えた。
それから長い年月が経ち、死体は髑髏のみ。
其処に通り掛かった雲水がを哀れに思い、河原の石を積んで回向し、一番上に置いた石がこの石だったのである。
愚僧は、印を組み、薬師如来陀羅尼を唱えた。
切られた時の心と身体を癒し、降三世明王印を組み、冥府の妻子を召喚する。
地蔵菩薩の印を組み、親子がこの世で果せなかった事を霊界で果せる様にお願いし、三人を霊界へと見送った。
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