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密教350 依代と人形

依代とは、神霊が寄りつくもの、神霊の憑依物のことです。
樹木、岩石、人形、人間などが依代として考えられています。
また、神体や神域のことを依代と言います



今から、30数年前に起きた悲しい出来事です。
ある男女が愛し合い、ようやく親の許しを得て結婚できる事になりました。

娘は、婚礼の日を指折り数えて待っておりました。
しかし、諸行無常。

娘は流行り病に掛かり、婚礼の前の日に亡くなってしまいました。
葬儀も終わったその夜、両親の夢の中に娘が現れて娘が言いました。

『自分は如何しても、好きな人と結婚がしたい 』

両親は、同時に見た夢を哀れに思いました。
娘が着るはずであった花嫁衣装で、腕の良い人形師に頼み、亡き娘にそっくりな人形を作って貰い、娘の祭壇に供えました。

人形が出来上がり、祭壇に供えて三日後の事です。
両親は、一本の電話に驚きました。
娘が、結婚するはずであった男性が急死したと言う知らせでした。

両親は急ぎ男性の家に行き、礼拝を済ませた後で、葬儀に出席して居る親戚から聴かされた話しに仰天するのである。

男性は、友人と出掛ける為に電車のホームに立っていました。
電車がホームに入って来た時、男性は訳の解ら無い事を口走り、そのまま電車に飛び込んだのです。
娘の両親は絶句しますが、葬儀の帰り道で話しました。

《あれは、娘が呼んだのだ。早速、人形師に婿の人形を作って貰い、結婚させよう。》

また人形師は精魂込めて作り上げ、祭壇には男女の人形が並びました。
それで止めれば良かったのですが、祈祷師を頼み、人形に結婚式を挙げさせたのです。

その後すぐに、異変が始まりました。
恐くなった両親は、私の寺に相談に来ました。
私は護摩の炎で、荼毘に伏す事を提案しました。

しかし、両親はそれを断り、和歌山のある神社に納めてしまいました。
今も、その人形は安置されていると聞きます。
古来依り、人形は依代とされ、呪詛や様々な魘魅に使われる依代であり、以上のように使えば結果は明白である。

読者の皆様は、決して出処の解らない人形や仏像を家に入れてはいけません。
被る事は、確実です。




by kongousan-akafudo | 2016-10-23 06:00 | 赤不動明王院通信
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