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密教527 雙身毘沙門天

私が雙身毘沙門天尊と初めてお会いしたのは、修行僧の頃でした。

その時の印象は、何と威圧感がほとばしる尊像で在ろうか、驚きを禁じ得無い心持ちでした。
あれから数十年、今は、毎日、お側で礼拝して居る自分の御縁に感謝して居ります。

以下は、私の体験談であります。

今から二十数年前、私の友人は、不治の病と戦っていた。
友人には妻子が居り《奥さんは、孤児院で育ち身寄りが無い》彼は、私に言った、自分は、このまま死ぬわけには、行かない、自分が死ねば、妻子は、路頭に迷う、何としても生きて《せめて子供が小学生になるまでは、働きたい》

私は、途方に暮れた、しかし私に出来る事は、無い。
私は、寺に帰り、師僧に相談をした。

師僧は、汝が己が命をかけても救いたいと願うのであれば、雙身毘沙門天尊に願意を立て行うが良い。
私は、精進潔斎して、雙身毘沙門天法に挑んだ。
そして一座、一座に渾身の力を込めた。

そして、数日が過ぎたある日、友人は、日本でも有数な名医の手術を受けられることに成ったのである。

手術の結果は、大成功である。
彼は、今も元気で妻子と仲むっまじく暮して居る。
雙身毘沙門天尊は、《必勝の仏》今も、苦しむ人々の願いの中におわせます。

南無大日大聖不動明王尊
蓮華合掌
金剛山赤不動明王院 院主永作優三輝

by kongousan-akafudo | 2017-05-08 06:00 | 赤不動明王院通信
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