本当の意味での呪いは、凄まじい。 私は、今迄に何度も呪い返しを厳修して来たが、一度だけ凄まじい念と対峙した事がある。 以下は、事実のまま書け無いので、一部緩和して書かせて頂く。 今から15年前、医師も原因がわからない症状で、歩く事も自力で食べる事も出来ない女性が居るので視て欲しい。と、親族から依頼を受けた。 その家に到着し、詳しく事情を聴いた。 当人は、優しく明るい性格で誰にでも好かれる性格だと言う。 本人と面会した時、全てが解った。 女性の霊が憑依して居る。 其れも、凄まじい怨みの念を発し、完全憑依である。
これは、尋常な事では離れそうに無い。 私はまず、憑依霊に何故憑依して居るのか?聴いてみることにした。 《生き霊では、無く死霊である》 生前に酷いイジメにあい、自殺した女性の霊である。 死んで怨みを晴らすと決め、自殺したのである。 事情を聴いて全てが解った。 来る日も来る日も、複数人からイジメを受け、呪いを決意しての自殺である。 そして、その原因を作ったのが当人である。 霊体は、涙を流しながらも鬼の形相である。 このケースで最大の問題点は、自殺した人に憑いて居る他の浮遊霊である。 他の浮遊霊は、自殺した人に憑いて、自分達の果たせなかった想いも晴らそうと言うのである。 理不尽だが、そんな生者の理論など通用するものでは無い。 これは、最早、尋常な祈祷では解決は不可能である。 何故か。 劇画では、簡単に祈祷調伏して終わりだが、現実は劇画や漫画ではない。 私は、ある方法を取った。 其れは、説得である。 親族に全てを明かし、自殺者の無念を和らげて浄化祈祷に持って行く事である。 私は、親族に全てを話した。 そして、当人がやって来た事も告げた。 ところが、親族は信用し無いのである。 当人は成績優秀、優しく明るい者がそんな事をする訳が無い、と、頭から否定し、話しに成らない。 私は決断した。 無理に憑依霊を剥がせば、当人の命は、無い。 しかし、親族も認め無い。 現状ではこれ以上関わる事は不可能と判断し、依頼を断わり退室した。 其れからしばらくして、その家では一件の葬儀が行われた。 誰の葬儀か? 言うまでも無い。 除霊は、技術的には簡単だが、また直ぐに新たな憑依が発生する。 其れを防ぐには、浄化、浄霊する他はない。 本当の浄霊とは、理解と調和が不可欠であり、無理矢理祈祷する事では無い。 私達でも同じだが、自身が理解納得し、反省する事が何よりではないだろうか。 其れを無視して、抑え込む事が正しいだろうか? 理解、納得、反省する事は、全ての浄化に繋がるのです。 私達でも、言えることではないだろうか。 善悪だけで、全ての事が解決出来る訳では無い。 これを、読まれた方々も考えて貰いたい。 世の中には、理不尽な事は沢山あります。 しかし、腹を立てる前に、俯瞰して頂きたい。 その行為に、理解、調和があるか? 南無大日大聖不動明王尊 蓮華合掌 金剛山赤不動明王院 院主 永作優三輝
by kongousan-akafudo
| 2016-06-07 06:00
| 赤不動明王院通信
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院主 永作優三輝 経歴
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