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密教701 想う心

親御さんが病気になって喜ぶ子供は居ない。

喜ぶとしたら魔族である。

親は子を想い、子は親を想う。
正に天地神明。
天に唾をすれば己れに帰り、親に唾すればいつか自分も唾される立場になります。

本当の親は子に道徳を説き、ある時は鬼のように叱り、ある時は菩薩のように慈愛に満ちて子を導きます。
親は子の鏡。
堕落した姿を良しとすれば、子は見習い堕落するのは当たり前です。

武士は食わねど高楊枝の境涯を教えれば、子は我慢を學び、守銭奴たる姿を見せれば餓鬼を良しとします。
正に親は子の鏡、育てたように育ちます。

また我々も同じ事が言ます。

それは、生きたように死ぬのです。
他を苦しめて勝手気儘に生きれば、生きたように死ぬのは当たり前。

信仰心厚く、貧しい乍らも神仏を尊んで生きた方は、安心立命の境涯に至るは必定。
現界だけが全てと捉え、霊的ものを否定し続ければ、死後は現界を彷徨います。

全ては自己選択であり、自己責任なのです。
何も分からなければ、自己の中で學ぶ事は幾らでも出来ます。

現代は、取捨選択の自由は誰にでもあります。

但し、耳ざわりの良い事だけを受け入れ、取捨選択を誤れば道は大きくズレます。

想う心は、様々な事を氣づかせてくれます。
しかし、自身が甘い道を選んで忘れた時、津波のように押し寄せます。



南無大日大聖不動明王尊
蓮華合掌
金剛山赤不動明王院 院主永作優三輝


by kongousan-akafudo | 2017-11-13 06:00 | 赤不動明王院通信
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