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密教705 被り、被る

修行を積んで居ない者が、他人の祈祷をして失敗した時に起こる現象が被りである。


以下が被りの一例である。
祈祷の後に
・体の変調が起こる
・普通、見え無いものが見える
・聞こえないものが聞こえたりする

注意が必要である。

身体の変調は、針で刺されるような痛みや、関節痛、嘔吐、頭痛、様々である。

昔から触らぬ神に祟りなしとは、遠からず的を得ている。

正に生兵法は怪我の元である。
他人に祈祷を施したければ、師匠に付いて修行を積む事をお勧めする。

但し、本物の師匠たる方は、中々な事では祈祷の方法の手解きなどして貰えない事を覚悟する事が必要である。

私から言える事は、祈祷を本気で學びたいのであれば、自分を捨てて道具に成り切れるかを自分に問うてから、

その道に入られる事をお勧めする。

生半可な気持ちで入れるほど、祈祷の道は甘く無い。

まして、他人に施す様に成るには、様々な苦難を乗り越えなければならない事は当たり前である。

私塾、密教塾では、自身を護る為の方法は教えて居るが、未だ他人に施す法の伝授はして居ない。
但し、これから修行の度合いを見極め、伝授の候補は居るのも事実である。

南無大日大聖不動明王尊

金剛合掌
金剛山赤不動明王院 院主永作優三輝


by kongousan-akafudo | 2017-11-17 06:00 | 赤不動明王院通信
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