古来より、密教法具による様々な現象が伝えられて居ります。
例えば、お大師様が錫杖の石突で地面を突いたら温泉が出たり、水不足で困っていた村では、お大師様が独鈷杵で岩を突くと岩が割れて湧き水が吹き出し、村人は水不足から解消された等。
今の高野山も、お大師様が聖地を示せと投げた三鈷杵が高野山の松の枝に乗っていたなどは、有名な話である。
飛行三鈷
空海が806年8月唐から帰朝の際、密教流布宣布の聖地を定める為に投げたと称する伝説上の三鈷。
三鈷の懸かっていた松を三鈷の松という。
密教辞典より引用
私も、ある信徒さんを護る為に自分の三鈷杵を持たせた経験がある。
以下はその時の話である。
信徒さんの娘さんは、誰にでも優しく、可愛い娘さんである。
ある日、お母さんが相談に見えて、先生、内の娘を助けて下さいと云う。
話しを聞いてみると、明るかった娘さんが、最近、無口に成り考え込むように成り、
訳を聞いても、大丈夫だからと云うだけで、話してくれ無いと云うのです。
私が娘さんの状態を霊視すると、非常に危険な状態にある事を知り、祈祷に入り深く視る事にした。
結果、このままでは危険と判断し、私の旅法具の一つである三鈷杵を、金襴の布に包んでお母さんに渡しました。
《旅法具とは、普通、寺で私が使う法具は大大型であるが、旅法具は小型の法具》
私は法具を渡し、言いました。
この法具を娘さんに、七日七晩持たせなさい。
軽い物であるから邪魔にはなるまい。
お母さんは、お帰りに成りました。
そして七日目、娘さんは、お母さんに全てを話されました。
実は、自殺するつもりであった事を。
その夜、親子で話し合い、涙の中、解り合い、娘さんと翌日、私の寺にお出でに成り、全てを話されました。
私は改めて加持祈祷に入り、二人の目の前で金襴の布を開けると、三鈷杵は真っ二つに折れていました。
一番驚いたのは、娘さんである。
お母さんに言われて、渋々持っていただけの法具が折れていたのである。
密教法具をご存知の方なら解るが、簡単に折れるものでは無い。
娘さんは救われたのである。
娘さんから聞いた話だが、ある場所で自殺しようとしたが、どうしても出来無くて家に帰って来たそうである。
私は手厚く法具を供養し、感謝致しました。
正に法具が身代わりになってくれたのである。
南無大日大聖不動明王尊
蓮華合掌
金剛山赤不動明王院 院主永作優三輝
htmx.process($el));"
hx-trigger="click"
hx-target="#hx-like-count-post-26954676"
hx-vals='{"url":"https:\/\/akafudoumyououin.exblog.jp\/26954676\/","__csrf_value":"6d14fd615b9bd9ca4ebc2e421cadb55b488de310000028da209d7f04c8e6f60c3353eb27ed0b84694db968c72b0ab675eb6ea20998be1f4dab3d24ef94824ab9"}'
role="button"
class="xbg-like-btn-icon">