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密教724 参拝


これから、暮れから正月にかけて、神社仏閣に参拝に行かれることが多くなると思いますが、
参拝に際して、これだけは覚えて頂きたい事を、今日は書いて参りたいと思います。

以下は、神社仏閣に共通する事を書きます。

①手水の作法
皆さんは、参拝する前に手水を取られると思いますが、以外と知らないのが手水の作法である。
まず手水舎に一礼して杓を頂き、右手を浄め、左手を浄め左手に杓の水を頂き、口を浄めます。
最後に、杓を立て残った水で杓の手元を浄めます。
次の方が気持ち良く使える様にする為の配慮である。

絶対やってはいけない事。
口を浄める時に、杓からじかに水を飲んではいけません。
最低の行為になります。

杓は参拝者皆さんがお使いになるもので、個人使用の為のものでは、ありません。
最後に杓を裏返して、元の位置に戻して一礼して、参道にお進み下さい。

手水舎の無い場合は、携帯用の塗香を使われるのも良い事です。
要は、不浄を浄め清浄な心と身体で参拝する事に意義があるのである。


②参道を歩く

昔から進む者は左側を歩き、帰る時は右側を歩きます。
これには深い訳があります。
参道の真ん中は、神仏がお通りになる場所。
開けて置かねばなりません。

左側通行の意味。
武士は、腰に刀をたぶさえます《左腰》
昔は、刀の鞘に他の人が触れただけで無礼討ちになり、武士も無用な争いを避ける為に左側を通るのが習慣であった。
《時代考証、江戸風物史》

昨今、恥ずかしいのが、だらだらと横に広がって歩く参拝者を見る事が多い事である。


③賽銭

賽銭とは、賽の河原での渡し賃が六文、渡し賃を持たずに来た亡者が渡し船に乗れる様にと布施したのが賽銭である。
その他喜捨、呼び方は様々だが、布施、御釈迦様に布を供養したのが始まりである。
《布をほどこす、と書いて布施》

従って、ほどこす方が投げる事は失礼である。
賽銭箱にそっと入れさせて頂く心こそ、布施の心である。


④礼拝

たまには、お願い事などせず、一年間ありがとうございます。と手を合わせ、笑顔で帰路に着く。
正に、美しいお詣りではないだろうか。
これが日本の心、謙譲の美徳である。




南無大日大聖不動明王尊

蓮華合掌
金剛山赤不動明王院 院主永作優三輝


by kongousan-akafudo | 2017-12-09 06:00 | 赤不動明王院通信
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