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密教140 餓鬼の憑依

餓鬼とは、現界で、煩悩の儘に生きた者が、死後、霊界に帰らず、現界にとどまり、欲望の続きを求めた結果の姿《成れの果て》なのです。
ただ、始末が悪いのが、憑依を繰り返し、普通の人に害をもたらすのです。

その一例が、過食、拒食と云った障害を与える事であるのです。
餓鬼は欲を貪る鬼であり、普通の人が太刀打ち出来る様な者では有りません。
餓鬼には、説教は通じません。
餓鬼を絶つには、調伏法しかありません。
しかし、今の時代、調伏法を真剣に出来る者も、限られて居るのも現状で御座います。

では何故、調伏法が出来ないのか?
それは、調伏法を修して、敗けた場合の被りを恐れての事なのです。


調伏で一例を挙げれば、平将門《将門の乱》が有名です。
伝によれば、高野山から成田山新勝寺に不動明王尊の尊像を運び、平将門、調伏の為に五大明王法を厳修したと聞きます。

五大明王法とは、不動明王尊を頭領とし、護摩壇を五壇配置し修する大法ですが、最大の秘密があります。

ここに書くことは出来ませんが《悪用防止の為》五大明王壇の他、秘密の壇をもう一壇組むのです。
その一壇とは、《秘密です》
その一壇が無ければ、完成しません。

正に調伏法とは、それほど難解であり、普通の僧侶が出来無いのも納得出来ます。
餓鬼を調伏するのに、平将門を調伏したほどの法は必要ありませんが、簡単には出来無いのも事実で御座います。

皆さんには、くれぐれもご用心して頂きたいと存じます。
まずは、怪しい事には関わらない事です。

自分の波長を上げて下さい。

波長を上げる事に依り、ツマラナイ事には巻き込まれません。
巻き込まれても、波長を上げる努力をして居れば、必ず救いの手が差し伸べられ、妖の手から貴女を救います。

私の記事を読んでくださって居る方々には、波長を上げる事はお解りだと思います。

昨今、魑魅魍魎が闊歩しておりますれば、くれぐれも御自身の心と身体をご自愛下さいます様、お願い申し上げます。

南無大日大聖不動明王尊
金剛合掌
金剛山赤不動明王院 院主 永作優三輝



by kongousan-akafudo | 2016-03-29 06:00 | 赤不動明王院通信
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